| |
|
第6話 【降り立った先は・・・?】
列車の中でパニック状態になって衝動的に降り立ってしまったホームでぺたんと座り込んで呆然としていた私・・・
すると人影が近づいてきた。男性のようだ・・・
『ひっ・・・ひぃぃ〜』
先ほどの事件があったので、またかよ!って自分で勝手に思い込んで身構えてしまう私。
『どうなさいました?大丈夫ですか??』との声
よく見ると制服姿。駅員さんらしい。
ちょっとだけほっとする私。 駅員さんはかなり心配そうに私のことを見ていた。
そりゃそうだろう・・・深夜に駅のホームで座り込んで茫然自失状態の少年の姿を見たら尋常には思うまい。
『ご気分でも悪いんですか?救急車呼びましょうか??』
気分は悪い!そりゃ・・・あんな目に遭ったら(笑)
でも、この駅員さんの一言で気分も少しは落ち着いてきた。
まさか・・・天下のJR職員が男子高校生を襲うことも無いだろうとも思ったし(笑)
で、冷静さを取り戻した私はふとした疑問を駅員さんにぶつけてみた。
『ここって・・・何処??』
今度は駅員さんがきょとんとする番だった。こいつは・・・何処だかも分からずにここにいるのか?本当に大丈夫なのだろうか??この少年は・・・
そんな目で自分のことでも見ていたのだろうか?
でも、ちょっと間があいて答えは返ってきた。
『入善ですよ。ここは・・・』
入善って・・・どこ??
聞くとまだ魚津・黒部の先で富山県内らしい。
はぁ・・・
そこで、実は・・・ということで乗ってきた急行『能登』での顛末を駅員さんに話した私だった。
話を気の毒そうに聞いてくれた駅員さんが、『これからどうするのかい?』って聞いてきた。
『この後の列車ってあるの?』って聞いたら、特急『北陸』とかはこの駅は通過してしまうと聞かされた。
心細げな表情を浮かべる私に駅員さんは
『この後は翌朝に急行『きたぐに』が来るから、それに乗って長岡か新潟経由で帰りなさい。その列車が来るまで駅の事務室でよかったら寝ていけばいい』
とのご提案。
おぉ・・・地獄に仏とはこの事なのだろうか??
私はお言葉に甘えて事務室で休ませて頂く事にした。
おまけに駅員さんが夜食を食うときには私の分まで作ってくれたりもしたし・・・
あぁ・・・さっきまでの悪夢が救われる思いかも。
やがて、朝がやってきた。
新潟の方へ行く急行『きたぐに』も駅に到着した。
大変お世話になった駅員さんもホームで見送ってくれ、『気をつけてね』とひとこと。
私はお礼の言葉を何度も言いながら列車に乗り込んだ。
やがて、『きたぐに』は長岡に停車。
この先は各駅停車の乗り継ぎでも帰ることは帰れたのだが、もう疲れ果てた・・・自分は。
てなわけで新幹線を奮発して、とっとと帰ることにしたのだった。
はぁ〜それにしても・・・昨晩はなんだったんだろう。
急に老け込んだような気がしたぞ(笑)
まぁ、無事で帰ってこれただけでもよしと・・・しなくちゃ!だな。
まあ、今こうして『ネタ』にしているから自分としては大丈夫なんだろうな。今では・・・(笑)
ただ、『ネタ』に出来たのは入善駅の駅員さんがいたからではあります。彼に救われたようなものですから・・・
その後、改めてお礼に伺う機会も出来なかったのでこのページで改めてお礼でも・・・って思います。
『本当にそのせつは色々とお世話になりました。本当にありがとうございます!』
申し訳ない!その駅員さんの名前・・・忘れたっす!
やっぱ・・・俺ってかなりな無礼者で恩知らずだね・・・(爆!)
[ 完 ]
|