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第4話 【標高1000mの温泉地〜十勝岳温泉〜】
さて、白金温泉をあとにした私達はこれから先の予定をどうするか考えていた。
一人旅なら適当にぶらっと気の向くままに行ってみようかという所なのだが、そういう点では2人での旅はちょっとだけ面倒な事だったりする。
お互いもうちょっとだけ先に行きたいと思っていたのだが、どうも雲行きが怪しい感じ…
列車の私は天候なんか関係無いのだが、バイクの友人はやっぱ雨の中を走るのは何かとつらいもの。
そんな訳でやっぱ遠出はリスクがあるって事で近場で探すことにした。
今だったら美瑛や美馬牛のあたりにかなりの数の宿があるのだけれど、この頃はこれといった宿もなかった様な気がする。まだまだ美瑛はメジャーになりつつあるスポットって感じだったんだろうな。
とにかく、とりあえず白金温泉から美瑛に戻ってきて丘を見ながらどうするか考えていた…
近場の場所ねぇ…あるかな?
大雪のあたりとか、層雲峡とか旭岳とか考えていたけれど、彼があんま乗り気じゃないようだ。
時刻表のマップを見ていると十勝岳温泉ってのがあった。
上富良野からバスも出ている…
『これ一番近いんじゃない?』
『うん…そこでいいよ』
結局、彼はこの日はあんまバイクに乗りたい気分じゃなかったって事なのか??
とりあえず十勝岳温泉の宿に電話して部屋が空いているかを確認したところ、空いていると言う。
決まりだ…
それにしても、今いる美瑛から列車で10数分とバスが40分余り…
ほとんど移動して無いじゃん!
だからゆっくりと行こうと思い、美瑛でのんびりと過ごしていた私達だったが、上富良野の駅に着いたときとんでもない問題が出てきた。
上富良野の駅から十勝岳温泉へと行くバスの本数が極端に少ないのだ。
昼過ぎまで美瑛にいて、上富良野の駅に着いたときにその数少ないバスはもう出発していた。
あとは夕方までバスは来ない…
あちゃー!やってもうた!
時刻表は目にしていたのにバスの時刻を確認していなかった!
『どうする??』と私。
『どうするもこうするもないじゃん!』
そうだよな…自分のミスだしなぁ。
『じゃあ、俺が先に行って荷物置いてきてから戻ってきて乗っけてくよ』と彼。
『すまんっ!』
バス代儲かった!なんて考えは私にはなかった。
でも、落ち込んでる場合ではない。
きちんとパッキングされた彼の荷物の上に私のバッグをくくりつけて彼の姿は消えて行った。
そして私は上富良野の駅前にぽつんと一人取り残されたのだった…
何をしようにも駅前にこれといった暇つぶしスポットは目に付かない。
なにやってんだかなぁ…
やっぱ一人になるとやっぱちょっとだけへこんでしまっていた私だった。
仕方なく煙草を吹かしながら空を見上げてぼーっとひたすら待つ…
でも、考えてみれば昨年各駅停車で北海道に行った時も、接続が悪くて1時間以上も待たされたことを思い出すと気も晴れてきた。単純な私である…
1時間ちょっと経ってから、彼は戻ってきた。
でも、メットは??一人分しかないよなぁ…
『これ…』
工事用のメットを彼は差し出す。
どこで手に入れてきたんじゃっ!!
まぁよい!深く考えとかないでおこう…
そして二人はタンデムで十勝岳温泉へと向かったのだった。
しかし…まぁ…走れば走るほどどんどん登って行くけれど…
結構高いところまで来ちゃったなぁ。こんなところを後ろ乗っけてもらって悪いなぁ…
30分ほど山を登って行っただろうか?
とにかく十勝岳温泉へと到着した。おつかれさま〜
連日の温泉じゃっ!
それでこの泊まった宿…
記憶を紐解くと、当時はこの十勝岳温泉って一軒宿だったような気がする。
なんかオンボロな宿だった記憶が…
でも露天風呂があってそこの景色が凄かった。さすがに標高1000m以上の地にある温泉で、天気はあまり良くなかったのだが雲が切れたときに見えた景色は絶景だった…
秋とかに来たらもっと景色は良かったんだろうなぁ…と思う。
そしてその後にその宿は改装するとかで閉めちゃって、その後どうなったかは訪れていないので分からない。
でも、その後は何件か宿が出来ているようだ。
当時の話に戻る。
問題はこれから先だ…いつまでも道央に居てもしかたが無い。私にはせひとも訪れてみたいと思う場所があった。
しかし、彼はこれから先何処へ行こうとしてるんだろう??
[ 続く・・・
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