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第2話 【小樽の夜…】
さて、札幌をあとにした私は電車で1時間弱かかって友人と待ち合わせた小樽に着いた。
でも、小樽の駅に着いたときに友人の姿はまだなかった。
午後5時に待ち合わせって話だったのに…
今なら携帯が普及して誰でも持ってるような時代だから、そういう時にでも連絡を取る事ができるけれど、10年以上前のことだから当然そんな代物は無い。
しかし、携帯は便利だけれどおかげで何かというとすぐ連絡がきたりして忙しないこと…
それを考えると、当時はただひたすらのんびりと待つしかなかったけれどそれはそれで良い時代だったのかも知れない。
それにしても待ちつづけても友人は現れない…
せめて泊まる宿の名前とか連絡先でも聞いておけば良かったなぁ…なんてちょっと心細くなってきた。
結局、1時間ほど待たされた挙句に彼はやっと待ち合わせ場所にやってきたのだった。
聞くと彼は泊まる宿の場所がよくわからず迷ってしまったらしい。
『おいおい!…大丈夫なのか?』
『あ!もうおぼえたから大丈夫』
ほんとかよ…
どっちにしても私は宿の場所を知らないわけだし、彼について行くしかない。
彼の後をとことこついて歩いて行って、坂を登った途中にその宿はあった。
『ん??ここかい?』
『そう…ここ』
普通の民家じゃん…
これが旅行会社が世話する宿かいっ!
とりあえず玄関を入る…部屋に入ってみる。
う〜ん…どう見ても旅館じゃないな。
なんて言うんだろう…一昔前の下宿といったたたずまいを見せる部屋だった。
床は薄くて擦り切れそうな(実際擦り切れていたが)じゅうたん。壁は叩くと割れそうな化粧ベニア。部屋の扉も蹴ったらぶっ壊れるだろうな…そして広さは6畳くらいか。
もしかしたら実際に元々は下宿としてやっていたところなのかも知れない。
でも、まぁいいか。とりあえず寝る場所が出来れば…
とにかく荷物を部屋に置いて夕飯食いに行かなくちゃ。
そして友人と私は日が暮れた小樽の街へとくりだすことにした。
さて、何を食おうか??
考えていたら彼は
『やっぱ魚だろう〜』
そうだな…折角小樽まで来たんだから新鮮な魚でしょうな。
彼は旅館に行く前に、小樽の街を少しまわってみておおよその店の見当をつけていたらしい。
でも、待ちぼうけ食らった私としてはまず宿の場所を把握してからにして欲しかったな…
そして二人はいかにも美味そうな魚が出てきそうな雰囲気の居酒屋に入る。
刺身をはじめとした魚料理の数々を前にビールで乾杯♪
そして飲む飲む…食う食う…
でも、彼はそれほど無茶飲みするタイプではなかったので付き合い程度の酒で、もっぱら飲んだくれているのは私だけだったが…
散々飲んだ食った割に勘定はそれほどでもなかった。
彼は観光客相手の店でなく、地元の人が入るような店をうまく見つけたようだった。感謝♪
次は彼が行きたい店があるというので、また夜の街を歩いていった。
夜の小樽はなかなかの雰囲気だった。男二人で歩くには…って感じもしないわけでもなかったが、それは仕方ない!
歩いた先は倉庫を改造した感じの店だった。昼は喫茶店で夜は酒を出すCafe&Barって感じか…
でも、彼はそこでコーヒーを頼んだので自分だけ酒飲むのもなぁ〜と思ったので自分もコーヒー。
今なら絶対酒頼んでいたな・・・
結局、酔いもうまい具合に覚めてきた。宿へと戻るか…
運河のあたりをぶらぶらしながらゆっくり散策しながら宿に戻ってきた。
部屋に戻ったらやっぱ下宿のような部屋のまんまだったが(当たり前か)、部屋にはちゃんと布団が敷かれていた。そういうところはやっぱ宿だったのだね〜
さて。明日はどうしよう?
二人は先の予定は全くたてていなかった。
元々、小樽で落ち合うことだけ決めていただけだから、またそれぞれ一人で旅を続けるのか道連れで二人で何処か行くのか…
でも、バイクと列車の二人旅ってあるのか??
[ 続く・・・
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