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第1話 【またまた北へ・・・】
昨年はただひたすら各停で北を目指しただけの旅だった。
翌年の夏、今度はただ列車にひたすら乗るだけの旅ではなくてゆっくりと廻りたいなって思っていた頃、友人から連絡があった。
『今度の夏休みで北海道行くんだけど・・・一緒に行くか?』
聞くと、彼は自分のバイクで北海道に行くのだが北海道に上陸するまでは鉄道で『モトトレイン』に乗って行くのだと言う。
それでそのモトトレインには自動的に北海道内の何処かの宿が1泊付いてくるらしい。
彼は小樽での1泊にそれを充てたのだが、小樽で個室に一人なのも無駄な感じだし私が毎年のように北海道に通っているのを知っていたので、一緒に廻らないまでも小樽で落ち合ってそこに一緒に泊まら
ないかという話なのである。
私はそれがなくとも北海道には行くつもりでいたのでその話に乗ってしまった。
でも・・・彼はバイク。
私もバイクでも持っていれば一緒につるんで走るとこなのだが、あいにくその頃私はまだバイクも車も免許は持っていなかった・・・
てなわけで私はやはり列車で行くことになった。
彼は函館までモトトレインで行って、函館に1泊した後に小樽に向かうというので同じ日に出発すると私も小樽までのどこかで一泊しないといけないので、後を追うように翌日の夜行で札幌を経由して小樽に向かうことにする。
今回は青函トンネルが出来て青函連絡船は廃止されていたので、札幌まで直通の寝台特急『北斗星』も走るようになっていた。
本来ならそれにでも乗りたいとこだが、さすがに人気があるのか切符が取れず、同じ札幌行きの臨時の寝台特急『エルム』に乗って行く事にした。
昨年の各停乗り継ぎに比べるとずいぶんの差である。
考えてみてもそれまでも夜行の急行だったから、寝台列車に乗って行くのは初めてだな。
かなりの出世だ・・・(?!)
彼がバイクを積み込んだ列車で旅に出た翌日の夜。
私も札幌へ向かう夜行列車の中にいた。
あぁ・・・乗り換えずに札幌まで行けるなんて楽だな〜
なんて思っちゃったら各停での旅なんか出来なくなってしまう。
確かにこの旅の後には時と場合によって、新幹線も飛行機も使うようになったりしたし・・・
まあ、高校生の頃と違ってそれなりに収入を得るようになったのも大きいのだけれど。
そんなことを考えたりとかしてるうちに列車は昼前に札幌に到着した。
友人と小樽で待ち合わせるにはまだ時間があり余っていたので、札幌散策を"ちゃんと”してみた。
これまでの旅はただひたすら先を急ぐ旅だったので、青函連絡船の乗船待ちで時間がどうしても余ってしまったりする函館以外はあまりゆっくりと廻ったことがなかったのである。
とか言っても別に穴場を知ってるわけでもなし、大通り公園をぶらぶらと歩いたりしていただけみたいな感じではあったが・・・
でも、ここで焼いて売っていたとうきびは美味かった。
元々、とうもろこし好きな人なんで、焼いている香りとか嗅いでしまうとどうにも食べたくなってしまう・・・
気が付いたら購入してしまって、とうきびを食べながら公園をぼーっと歩いていたりしていた。
ちなみに北海道でのソフトクリームも美味いです。
空気が乾いているからなのか・・・気温がちょうどいい頃合なのか・・・
う〜ん・・・やっぱ旅はのんびりゆっくりが基本なんだな〜って悟ったのがこの頃だった。
先を急いで色んな所に行くのもいいのだけれど、普段都会での生活が時間に縛られている生活だから、時間の概念があまり無くなる旅ってのが性に合っているって事に気づいたのだ。
気が付くと腕時計はポケットの中へ・・・
あ・・・この後友人と待ち合わせないといけないんだったと思い直して時計をはめ直したり。
ゆっくりと歩きながら、時計台などの札幌の界隈での観光スポットはおおよそ廻ってしまっていた。
もっとも・・・自分ではかなりゆっくり歩いているつもりでも、他の人に言わせると結構早いらしいですが。一人で歩いているときはね。
さて・・・そんなことしてるうちに夕方になった。そろそろ友人との待ち合わせの小樽へ向かわないと。
でも・・・いったいどんなとこなんだ??やつの泊まる宿って?
そんなことも1泊いくらかも聞かずに『じゃあ行くよ!』とか言ってしまって、『小樽の駅で待ち合わせね!』とか言ってしまった私は何も考えてないただのあほ??
[ 続く・・・
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