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第7話 【神戸の学生に聞いた話】
とっとと席を確保した私は眠ろうと思ったのだが、隣に居合わせた男の人が話し掛けてきた。
『どこからきたん??』
『横浜ですけど…』
『そっか、俺は神戸から〜』
聞いた話では神戸の学生らしかった。私より2才位上だって事か??
また彼は話し掛けてくる…
『これからどこ行くん?』
『まずは北を目指しているので稚内まで行こうかと…』
『そうか〜じゃあ稚内までは一緒か。俺はそこから礼文島に渡ろうかと思って〜』
うむ?礼文島??聞いたことない島だな…
そこって…どういうとこなんだろうか??
彼に聞いてみると、
『う〜ん…別に取りたてて何も無いかなぁ〜』
何も無いのに行きたくなるところ…ますます気になるなぁ〜礼文ってとこ。
その後、彼から礼文の談義をいくつか聞かされた挙句に彼も泊まっているというとある宿の名前を耳にして二人とも眠りの準備につく。
今になって思えば、彼とのやり取りが20代に入っての礼文島にはまった日々のきっかけの1つだった事になる…当時はただ耳の片隅に残っていただけだったが。
何となくその場所が気にはかかっていたけれど、今回は島に渡っていたら帰れなくなる。
それどころか稚内ですぐ折り返すようにしないと先々が苦労する。従って、宗谷岬すら見に行けないのだ。
宗谷岬は稚内の駅から近いんだとばかり思っていたが、実は車でかなり走らないと行けないそうで…
現在の私は自分の足を持っていないからバスになるけど、それじゃ余計時間の制約がある。
だから、今回は諦めて稚内ですぐ折り返すことに決めた。
帰りは3枚のチケットでひたすら横浜を目指さなきゃいけない。
結構な強行軍になりそうである。
てなわけで眠れるときには眠っておかないと…
私は目を閉じた。列車が到着したときには稚内かという期待と、ちゃんと帰ってこれるかどうかの不安感が入り混じった感じで…
[ 続く・・・
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