| |
|
第6話 【旅人はひたすら北を目指す…】
長万部の駅で思わぬ駅員さんの見送りを受けて、車内の人はちらちらこっちに視線が…私は室蘭方面行きの列車の中でちょっとばつが悪かったというのか…照れくさかった。
まぁ、そんなものはほんの少しの間だったけれど。
相変わらずのディーゼルカーはエンジン音を唸らせて東室蘭へ…
東室蘭からは電車に変わって苫小牧で乗り換えの後、夕方過ぎに札幌に到着した。
問題はここから先だった。
各停しか使えない青春18きっぷではどこか途中で終わってしまって、何処かに泊まることを余儀なくされる。
どうするか??
札幌で泊まってこの地の夜を楽しんで、明朝先へと進むのか…
行けるとこまで行ってその地で泊まるか??
色々と考えていたところ、ふととある地名が頭をよぎった。
『稚内……』
別に最初からそこを目指していた訳ではなかったが、今回は何となく北をひたすら目指していた。
それなら日本の最北端である稚内を目指すのが妥当ではないだろうか!
時刻表を見ると、今の時間帯だと旭川まで行くのが精一杯。
旭川に泊まってから稚内を目指す??
じゃあ…とりあえずは旭川まで行くとするか。
私は札幌で軽くラーメンで夕食を済ませて(駅の地下にあった店で別に格別美味くはなかった記憶だけが残っている)旭川行きの列車に乗った。
旭川に着いたのはすでに夜の10時を廻っていた。
ここで泊まるとこ探すのか??
なんか素泊まりで3000円とかいうステーションホテルとかいう名前だったか?の宿はあったけれど…
大体、どこの土地でも『○○ステーションホテル』ってとこは、名ばかりのうらぶれたビジネスホテルか簡易宿泊所って感じの所が多かったなぁ〜
これはその後に色んな所へ旅をしたり出張へ行くようになってから思った事だけど。
やっぱり列車の旅人は先を急ぐことにした。青春18きっぷは5日分しかない。もう今日で2枚使っているから、泊まってしまうと帰りが厳しくなる。
旭川からは札幌から稚内まで行く夜行の急行『利尻』がある…
青春18きっぷは急行以上の列車に乗るときは急行券なりを買えば乗れるという物ではなく、そういうときは乗車券も買わなきゃいけない。
泊まったほうが安かったかなぁ〜とか思いつつも、旭川−稚内の乗車券と急行券を購入。
急行『利尻』は旭川には0時頃に到着して30分近く停車した上で稚内を目指す。
2時間近くもぼーっと旭川の駅のあたりで私は時間をつぶしていた。
別に何をするわけでもなく…
さて、列車が到着した。乗り込まないと…でも、結構この列車は混雑していて席を取るのに苦労した。
やっとの思いで席を確保したあとは翌朝6時に稚内に着くまでは寝ていよう。
ただ遠い北のはての稚内という地に思いをはせながら…
[
続く・・・ ]
|