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第2話 【未成年なんですけど・・・】
そうして逃げるような旅立ちで列車に滑り込むように乗り込んだ私だったが・・・
列車の利点は、乗り込んでしまえば自分の意志とは関係なく何処かへ運んでくれる事である。
自分で車やバイク、自転車等で旅するのとはそこが違うのだけれど・・・
そして、列車に乗り込んだらあとは目的地までどうやって快適に過ごすか?が課題。
さあ・・・どうしよう??
昼間なら外の景色でも見てりゃ、それなりに気が紛れるものだからいいのだけれど・・・
一人旅の友といったら・・・やっぱり本だろう。その頃は西村京太郎のトラベルミステリーシリーズに基本的にはまっていたが、今回に当たっては、それらでなくE・S・ガードナーの『弁護士ペリーメイスン』シリーズの文庫本を古本屋でしこたま買い込んで持ってきていた。まあ、簡単に言えば海外のミステリーですが、海外のミステリーは登場人物が多くて一見分からないものが多くて、ある意味では1冊で何回も楽しめる・・・
そうやって本をむさぼり読んでも・・・だいたい当時の夜行列車は上野〜青森まで12時間前後はかかるから、やっぱり持て余すもんである。本を読むのは好きだけど、一気に読んでしまうからだいたい2〜3時間も読んでると、飽きが来るので・・・
さらっと1冊読み終えても列車は福島の手前あたりを走ってる・・・ でも、寝るにはねぇ・・・
今なら酒でもかっ食らって寝ちまうとこだが、いちおう未成年でしたから・・・
そんな感じでふと通路の向かい側のの座席の方を見ると、おじさんたちが酒盛りしてるし・・・
別に馬鹿騒ぎしてる訳でもなかったから気にも止めてなかったが、さすがにこの時間帯・・・あちらも暇を持て余したのか、他の話し相手が欲しくなったのか・・・
ふと、眼が合った瞬間に声を掛けられた。
『兄ちゃん何処行くんだい?』
『いや・・・北海道でも行こうかと・・・まだ行き先は決めてないんです』
『そっか、俺達は青森に帰るんだ・・・』
『そうですか・・・ぼくも元々生まれは秋田なんですよ』
『おぉ!そうか!まあ飲めや・・・』
はぁ??何でそういう話になるんだろう?
『でも、高校生ですから・・・』
『保護者が居りゃ、いいんだよぉ!まぁ飲みなよ!』
そういうのも理屈なのか??訳分からんけどなぁ・・・まあいいか・・(笑)
『じゃあ・・・まぁ・・・頂きます・・・』
まあ、別に生まれて始めて酒を飲むわけでなし・・・ いいのだけれど。でもなぁ・・・
期せずしておじさん達の酒飲み仲間に入れられてしまった私の運命は如何に??(笑)
まだまだ列車は北へ北へと走り続けるのだった・・・
[ 続く・・・]
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