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家出じゃないのよ旅なのよ・・・プロローグ
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第1話
家出じゃないのよ・・・
(1999.3.12up)
 
第2話
未成年なんですけど・・・
(1999.3.18up)
 
第3話
物乞いじゃないのよ・・・
(1999.3.23up)
 
第4話
初めての船旅・・・
(1999.3.27up)
 
第5話
函館の街・・・
(1999.4.2up)
 
第6話
いざ・・・家路へ??
(1999.4.12up)

第1話 【家出じゃないのよ・・・】

高校に入りたての夏休み・・・ 暑い日々が続く中、ぼーっとした頭でふと思った・・・『旅に出よっ♪』
自分としてはそれなりに考えていたはずなんだけど、周りから見れば思い付きで行動しているとしか思えない行動である。
今、思えばなんでいきなりなのか分からない・・・自分が何かを行動に起こす時は唐突で衝動的。
計画は立てるがその通りに行動した事など未だかつて無い。
それはそれから10年以上を過ぎた今もきっと変わってないと思う。『予定は未定で決定にあらず・・・』それが自分の生きる道♪

とにかく、唐突に旅支度をしてまるで家出するかの如く家を出た私だった・・・
別に家での生活に不満があったわけじゃないんだけど・・・
さてさて・・・家を脱出した私は駅でぼーっと考える。『何処行こうか??』・・・
何となく家を出る事と支度をするのに夢中で行き先を決めてなかったっ!
やっぱりこりゃ家出のパターンじゃん♪

時刻表を見ながらしばらく考える・・・考える・・・考える・・・そして考えるのが嫌になる・・・
『いいや!北だよっ!北・・・』 プロローグのページではそれらしい事書いてたが、実際のところは今思えば・・・ってだけで、当時は何も考えてなかった。
まずは北海道への周遊券を買う・・・当時あった周遊券には『北海道ワイド』と『道南ワイド』と2つがあったが、北海道全部を廻るなんてことは考えてなかったから、『道南ワイド』である。
そしたら北に行くには・・・当時は上野駅のみが玄関だったから、上野へ向かうしかない・・・上野・・・上野・・・
さてさて・・・・何に乗る? 何となく時刻表で適当な列車に目星はつけていたが、やっぱり決めていない。

もう、夕方だしな・・・宿を取るのも考えてないから夜行で取りあえず朝には北にいる方がいいだろうって事で、駅の立ち食いそば屋でそばをかっ込んで列車を探した。
よくよく考えてみれば今は夏休みである。自分と同じ事を考えてる奴は多いし、帰省の人達も多いから人がごった返してるし・・・
当時は新幹線もろくに走ってなく、夜行列車も夏場とかは臨時列車を含めればたくさん走っていたので、何とかなるかなとか軽く考えていたけど、それにしても多すぎ・・・
それじゃぁ・・・と、乗れそうな臨時列車の方にとっとと決めてそちらのホームに並んだのでした。
この決断力はそれからの自分の旅には役に立っている。それしかないなら迷う事はないけど、選択肢がある時により快適な方を選ぶ嗅覚みたいなのが自分にはあるらしい・・・

案の定、定期列車の方はぎゅうぎゅうである。『こりゃうまくいったわい♪』とほくそえんだが、臨時はしょせん臨時だという事も気がつかなきゃならなかった・・・
使ってる車両が古いのである・・・ 当然リクライニングなんてしやしない・・・。窓が開くぞ!と思ったら冷房がない!
ありゃりゃぁ〜 でも乗っちゃったからなぁ〜 まぁいいか・・・
そうしているうちに、先の事を何にも考えない少年を乗せた列車はホームから走り出した・・・
ってな事で生まれて初めての一人旅は始まったのでした。

でも、大事な事に気がついた・・・『親になにも言ってこなかったっ!』
やっぱこれじゃ家出だよ・・・とほほ・・・

そんな感じで生まれてはじめて一人旅をした私だった。
てゆーかいいのか??こんなのでっ!!
これから先の人生が思いやられるなぁ〜

続く・・・