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番外編3【乗り過ごす人々・・・】
私は一時期よく電車を乗り過ごしていたことがあった。
酒を飲んだときにはそれが顕著になる。
もっとも・・・酒を飲めなかった(飲まなかった?)時代でもやってたここあったけれど・・・
(【今さらに北へ・・・〜青春18きっぷ各駅停車乗り継ぎの旅〜エピローグ・・・家に着くまで旅は終わらない】参照)
住んでいる場所がJRの横須賀線沿線なので、終点の久里浜までは何度となく・・・
途中で気がついて鎌倉でそこからタクシーで帰宅の途へついたこともしばしば・・・
なんでなんでしょうねぇ??
特に冬場に日本酒をやっちゃったときはまず10中8,9の割でやっちゃってました。
基本的にこいつだけは体質に合わないらしい。
『2合で天国、4合で地獄』そんな感じ。
美味い不味いは分かるのだけれど・・・なまじ美味いからいっちゃうのでしょうか?(笑)
ワインだったら1,2本はでも平気なのに・・・(威張ることでもないが)
そんな私の『最長不倒距離』は・・・
その頃は都内で仕事をしていて、東京駅から横須賀線で家路につくのが通常のパターンだったのですが、情けないことに『久里浜コース』が連発して財布がちょっとピンチ!って感じだったので(久里浜から自宅までは1万円以上はかかちゃいますので連発されちゃ厳しいっす!)、また性懲りもなく日本酒をか
っくらってしまった時に、酔った頭で考えた・・・
『横須賀線乗っちゃうと1本で帰れちゃうから安心して眠ってしまうに違いない!そうさ・・・そうに決まってる!』
そこでその酔っ払い野郎が考えたのが・・・
『東海道線で横浜で乗り換えればちっとは緊張感が続いてなんとかなるだろう・・・』
なんとかなるだろう・・・そんな安直な考え方だから痛い目を見るんだろうがっ!
だが、酔ってる私にはそこまで考える余地なんてないです。思ったら行動するだけ・・・
さて、そのときに東京駅には大垣行きの鈍行(通称『ガキ鈍』今は『ムーンライトながら』になっています)が停車している。
よせばいいのにこの列車に乗り込んじゃう私。
1本後の列車にすればせいぜい小田原あたりまでで、リスクは小さくて済むというのに・・・既に判断力が無かったんですな。
これでまあ・・・都合がいいというのか悪いと言うのか・・・座席は空いちゃったりしていて。しかも窓側が・・・
もう『乗り過ごしスパイラル』の渦に飲み込まれてます。私・・・
条件は揃った!って感じ(笑)
そして私は・・・まあ、前ふりしてますからね。どうなったかは想像つくでしょう。
気がついたときには名古屋も過ぎて岐阜が近づいてた頃。時間的には朝7時前ってとこでしょうか・・・
まあ、7時間睡眠ですから前の晩の酒なんかとっくに抜けて爽やかな朝♪なんでしょうけど・・・睡眠時間そのものだけならば。
でも、起きた場所が場所ですからねぇ。
一瞬、『俺は旅に出ていたっけか?』なんて思っても身なりはスーツ姿。
焦って飛び降りた岐阜の駅。さて・・・問題はこれから。
昨晩が金曜なら『まぁいっかぁ・・・』とか笑って済ませるとこなんだろうけど(爆)
残念ながら昨晩も本日も平日である。
まずは戻らないと・・・ってことで名古屋まで戻る私。
この時点で7時過ぎ。
さあ!行くぞっ!!ってな感じで駅のホームできしめんをかっこんでみる。
幸いにもすぐ新幹線はあった。乗っちゃえっ!!
乗った後に車掌さんに東京駅への到着時刻を聞く。
すると9時半前には到着する予定らしい。
なんか・・・間に合いそうな予感。
当時いた会社はフレックスタイムでしたので遅くとも10時半までに出社すればよろしい。
でも、一応この日は9時出社って予定にしてあったな・・・てことで会社へはまだ誰も来ていないだろうから、確実に9時前に出社しそうな同僚に連絡を入れて10時出社に直してもらうことを頼んだ。
準備は万端!まずは安心・・・さて寝るか(またかいっ!)
こうして乗り過ごして岐阜まで行っちまったのになんとか翌日会社には間に合ってしまった。
これっていいこと?悪いこと?余計な金を使ってしまった事だけは確かではあるな・・・
でも、まだこれよりつわものは世の中にいるらしい・・・
今はなくなっているが、以前には中央本線で上諏訪行きの各停ってありまして・・・この列車ってその後にしばらく時間を置いて松本行きになってしまうんです。それで中央線沿線に住む方がそのまま松本まで乗り過ごしてしまって、特急『あずさ』でご出勤されたとか。
この方も私と同様に10時頃には間に合ったらしい。
また、上越線沿線に住んでいる方は各停が終った後にほんとの最終として、急行『能登』を利用することがあるらしいが起きたら富山だったとか!(爆)
この方はそのまま特急で折り返して長岡から新幹線で帰ってきたらしい。
この方は午前半休で午後出社扱いでした。
しかしまあ・・・この人たちって私が岐阜まで行ってしまった頃にいた会社の人だったりする・・・(爆)
自分も含めてろくでもない奴ばっか??(笑)
最後に、自分では最高傑作だなと思うネタを提供してくれた友人のお話。
これは旅先で出会った仲間で大阪・名古屋・東京方面の友人たちで長野の白馬で集まろうという話になって、名古屋組は車で、私たち東京組は特急『あずさ』
で、大阪組は名古屋まで新幹線で行って特急『しなので』松本経由で集まるという話になっていて、東京組と名古屋組はめでたく午後過ぎには集合していた
のだが、何故か大阪組が予定の時間になってもこない・・・
どうしたのかな?と思っても当時は携帯電話なんてない時代。
それに加えてそのときに寝泊りする場所も電話なんか無いところ。
どうしたんだろうか??みんなは不安になった。
とりあえずは何か事情があって来れなくなったのかと思って彼の自宅へ電話をしてみる。その程度しか緊急時には連絡手段がなかったから・・・
すると彼の親御さんが出てきたのだが、ちゃんと予定通り出発したと言うのである。
ますますもって『途中で何かあったのか?』と・・・みんな。
夜になってしばらく駅で待ったりしてみたのだが、結局その晩は彼は現れなかった。
翌朝、公衆電話を探して再び実家へ電話してみる。すると・・・
『あぁ!なんか名古屋で降りる新幹線を乗り過ごして東京まで行ったらしいですわ。それで東京から夜行で行くからみなさんによろしくって言ってましたわ』
とのこと。なにぃ〜!!
慌てて私たちは車を駅へと走らせた。
すると、とうの昔に駅まで到着してしまって、すっかり待ちくたびれた顔の彼の姿があった。
ちょっとバツが悪そうに首をすくめて・・・
『用事の無い東京まで旅してもうたわ・・・』
長旅(?!)お疲れさまである・・・(笑)
さて、一時期『乗り過ごし病』にとりつかれていた私だが最近では酒の適量をコントロールできるようになったのか、酒が以前よりは強くなったのか(多分、それはあまり考えられないが)乗り過ごすことがなくなっている。
それとリスク回避の手段もあることがわかったから・・・
横須賀線や東海道線は多少の金を使ってグリーン車を使えば、自分の降りる駅が近づくと起こしてくれるのである。
やばそうかも・・・って時は千数百円を惜しまずにこの手を使うことにしている私なのだった。
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