■番外編その1

   

番外編1
【宮崎の情けない夜・・・】

こちらの話は純粋な『旅』の話ではないのであくまで『番外編』なのです。

実は私は技術者(電子回路設計および機械機構設計の両刀使いでした)の仕事で色んな会社を渡り歩いてきました。
基本的には設計の仕事はデスクワークがメインなことが多く、会社の外へ出る機会がないのが通例。

ただ、扱う製品や業界によっては出張が頻繁にあったりするところもあったりもしました。
まあ、余暇での旅行と違って1日全てが自由になるわけでもないので大したエピソードも集まる訳じゃないのだけれど、数多くいくとそれなりにお話ってあるもんだと気がついたので、ちょっと『筆休め』のつもりで書いちゃおうかなと・・・

ある頃、私はいわゆる建設関連の機器を扱う(正確に言うと違うのだが・・・それを書くと業界バレバレなんで)メーカーでの設計担当をやっておりました。
まあ、基本的には現場に出ないデスクワーカーなのですがクレームなどが出たときや施工関連の部署で人手が足りないときなどその他諸々の事情であちこちへと現場の作業にかり出されることもしばしば。うちのチームは設計と言うより何でも屋でしたね・・・

そしてあるときに宮崎のとある物件の設計担当のアシスタントを私がやっていた関係で、クレームが生じたために緊急で出張を命じられたのでした。
メンバーは本社からは設計担当とアシスタントの私。そして福岡の支社からの2名が現地で合流ということ。
さて、羽田から宮崎へ空路で行く我ら技術者2名。
めちゃくちゃ朝早い(6時台)のフライトのため・・・家は始発だった。眠いぞ・・・
もっとももう1人のほうはと言うと私よりもっと遠いところでもっと大変だったらしいが。

飛行機は無事に宮崎へ到着。支社の方々も福岡からほぼ同じ頃に宮崎着で合流。
そこからレンタカーを借りて現地へと向かった4人。

仕事のほうはそんなに大した事はない予定だった。
だって・・・そのつもりで日帰りの予定だったし。だからこそこんな朝早いフライトでも我慢したんだし・・・

でも、終らない・・・仕事。
気がつきゃ夕方を過ぎてもやっぱりあーでもない・・・とかやってる始末。
うむむ・・・どうもこの人と組むとこういうことが多いんだよなぁ〜(爆)
と同行の設計担当の人の顔を見てしまう私。
まあ、でも決して彼が悪いわけじゃない。私もきっと悪くない。たまたまめぐり合わせが悪いだけ・・・多分そうなのさと自分を慰めている私(笑)

夜になっても作業は続く。
あぁ!とっくに宮崎−羽田の飛行機の時間過ぎてるぞ・・・
てな感じでやっとこさ作業が終って仕事から解放されたときには夜中の12時だった。
おつかれさまでした〜

で、今宵はどこか泊まるところを探さないといけないことに気付いた一行4名。
作業に夢中で全然手配していなかった!
ていうか夕飯とるのも忘れてたぞ!どうりですごい空腹なわけだ・・・

一行はまずは夕飯をとろうと車を走らせた。
しかし・・・ない!見当たらない・・・
泊まるとこは??
これまたない!どこにもない・・・
ここは宮崎の郊外。ていうか、ほんとはどこだかわかんない!(爆)
しかしまあ、こんなに何も無いものなのか??まあ時間も時間なのだが・・・4人が地理に不案内なのもあったんだろう。
それにしても困った。どうしよう。

しばらく車を走らせていくとなんか明かりが・・・建物が見えてきたぞ。おぉ!なんか宿っぽいぞ!
ちょっとほっとした4人だった。

でも、たどり着いた先はいわゆる・・・何ていうか・・・『カップルの方々がご利用になられる宿』であった。
男4人じゃ・・・
しょげかえる4人だったと言いたいところだが、背に腹はかえられん!(この言葉は適切なのか?)
こういうときに設計担当はめちゃくちゃな理論をぶちかまして相手を納得させてしまうという妙なパワーの持ち主だった。
てなわけで、渋るホテルの管理人(そりゃそーだわねぇ。真夜中に男4人でやってきて泊めてくれは通常ありえないお話)を言葉でねじ伏せる。

『私たちはあやしい者ではない!』(いや・・・充分あやしいよ)
『ほら!れっきとした一部上場企業の社員だし!』と名刺を差し出す(こういう時にわざわざ社名を名乗らなくても・・・説得力ないと思う)

駄目だよ・・・やっぱ。そんな高圧的な態度じゃぁ(笑)
路線変更。私と支社の人で泣き落としにかかる・・・

『お願いです〜一晩でいいからお願いします〜(泣き顔)』(一晩以上連泊なんて絶対したくないけど・・・逆にお願いされても断る!)

泣き落としが効いたのか・・・それとも呆れられたのか・・・はたまたよっぽど可哀相なご一行に見えたのか・・・
その辺は分からないけれど相手も了承してくれて無事に泊まることができるようになった。
一応4名ですから都合2部屋。

さて・・・部屋に入る。しかし・・・夕食を食ってないことに改めて気付いた。
宿の中にはカップラーメンの自販機のみ。仕方ない・・・これしか無いのならこれを食うしかないわな。

そんな感じでカップラーメンをすすり、冷蔵庫のビールをがぶ飲みしちゃう私たち。(もう自棄です!)
自棄ついでだか分からんが、設計担当はそんなに腹が減っていたのかラーメン2杯食ってるし・・・
しかも、食った挙句に『胃がむかつく!!』と文句をいう設計担当。
そりゃそーでしょうが!
もういい!とにかく寝るか!

しかし・・・この手の宿ですからベッドは1つのみ。
男2人で仲良く寝ないといけない訳ね。がぅ・・・(泣)
あぁ・・・この辺の描写は自粛しておきます(爆)
別に怪しいことも無かったけれどさ・・・なかったよ!神に誓って!(笑)

隣の設計担当者は高いびきで既に寝ていた・・・
私は部屋の天井を見つめながらつぶやく・・・

『何でこんなところでこんなことになっちまってるんだろう??』

宮崎でしょ・・・日帰りでしょ。夕方には終ってまあちょっとだけでもこの辺の美味いものでも食って帰ってくるはずじゃなかったのか?

なんて思っても仕方が無い。
って・・・こんな話をネタにしちゃっていいのだろうか?
それも問題かも知れない(笑)

ていうかねぇ・・・私はこれっきり宮崎へは行った事無いんですよ。
だから・・・宮崎在住の方やお気に入りの方。気分を害さないで下さいね。
もしよろしかったら、私の『忌まわしきおもひで』を消し去るべく『いい情報』ください!(爆)
まあ、自分がプライベートで再び訪れりゃ済む話でもあるが・・・

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