【鮭・鱒ではなくホッケが定番】〜礼文島ぐるめ日記シリーズ・その5〜

北海道でのいわゆる郷土料理みたいなものに『ちゃんちゃん焼き』ってものがあります。

これは、大雑把に言うと魚を半身の状態に捌いて鉄板で焼き、魚の焼けた部分からほぐして特製の味噌にからめて食すといった料理とでも言っておきましょうか。
中には魚は丸ごとじゃっ!!っていう豪傑もいらっしゃるようですし、魚の下には野菜を敷くべし!って方もいらっしゃるようですが。
でも、どっちにしても鉄板の上で魚を焼いて味噌をからめて食う!ってのが基本であることには変わりは無いようです。

それで、このちゃんちゃん焼きなんですが、一般的には鮭が有名。大体、道内全般ではこれが一般的なようです。
あとは鮭が無いときは鱒(サクラマスあたりか?)を使ってやることもあるみたい。
でも、ちゃんちゃん焼きってものは脂ののってる魚なら他のものでも構わないらしく、礼文島ではほっけのちゃんちゃん焼きがどうやら一般的らしい。
(むしろ、諸説によると鮭よりもほっけの方が元祖だという説もあるらしいですが、本当のところはどうなんでしょ?)

そんな感じですので、自分が泊まっていた宿の食事でも何日かに一度はこのメニューが食卓にあがってきました。
ですから、1週間単位程度で長〜く連泊してると何度も食すことになり、自分にとっては礼文島での定番メニューの1つとして記憶に残っている一品でもあるのですが・・・

宿ではシンプルに、ホットプレートか鉄板&カセットコンロにて何人分かのほっけの半身をのせていき、その上にネギを刻んだ特製味噌をのせて焼いていって、焼けた部分(焼けてくると身が赤っぽかったものが白くなってくる)からほぐして、味噌をからめて食うスタイル。
そして、焼けた身を食い終わると皮の部分が残るわけなんですが、この部分もカリカリと煎餅みたいな感じでおいしく食べられたりもします。
実を言うと、鮭の皮はなかなか美味いのは以前から知っていたものの、ほっけもそうだったというのはここで初めて知ったことでした。

で、このちゃんちゃん焼きって代物が食卓に上がると、どうしても味が濃いもんだから食or酒がどうしても進んでしまったりもする訳でして・・・
自分の場合、飯はほどほどあればいいと思っているので、必然的に(?!)酒に走ってしまったりもする訳なんです(爆!)
というより正直に言うと、この『ちゃんちゃん焼き』はビールとの相性が最高なんですがね(笑)

そんな島で長居していたとある日のこと。
その日は、何処かを歩くつもりで宿からお弁当を作ってもらってそれを手にしていたにもかかわらず、気がついたら香深のフェリーターミナルに朝1便で島にやってくるお客さんの出迎えの一派の中に自分がいた。
で、新しくきたお客さんと適当に島の南側でも歩こうかなと思っていたら、来た人はみんな常連さんで誰も歩かないと言い張ったりしてしまい・・・

じゃあ、どうすんの?と思っていたら、香深で適当に時間をつぶそうという話になり、昼はどこか香深の町で食いましょうということに。
え?・・・おいらの弁当持ってるんですけどどうしましょ??
香深で飯を食うのも、島の北の方に泊まっているからなかなか機会もないし・・・でも折角のお弁当も勿体無い。

そんなこと考えているうちに、実際に昼食の時間帯になってしまった。
どこで飯を食う?ってみんな考えていたが、港の近場にあった『ちどり』というお店に入ることに。

このお店は、基本的には居酒屋というか炉辺焼きの店というべきところなのだが、実はほっけのちゃんちゃん焼きがかなーり有名なお店だったりもします。
そんな訳で、一同は迷わず『ほっけのちゃんちゃん焼き定食』を頼む。

だが、私だけひとり

『ほっけのちゃんちゃん焼き・・・単品でも大丈夫ですよね??』

と、一応は定食と単品と個別にメニューに載っていたのだが確認のため聞いてみる。
そしたら、店の人は別に何も言わずにわたしだけちゃんちゃん焼き単品でオーダーを通してくれた。
よかった・・・これで弁当が無駄にならなくて済んだ(笑)

でも、ちょっとそれじゃちょっと悪いかな?と思ってビールも頼む。
もっとも、悪いと思ってなくとも当然のようにビール頼んでいただろうが・・・じゃなきゃ始まらないだろう!(笑)
それにつられるようにみんなもビールを注文し始めて、とりあえず乾杯〜♪ということに。
しかしまあ・・・昼間に飲むビールはなんで美味いんだろう・・・
まあ、仕事の後の夜に飲むのも格別だが・・・(笑)

ほどなくして、ちゃんちゃん焼きがやってきた。
この店でのちゃんちゃん焼きは、網の上で炭火焼のスタイル。網の上にのったほっけの上には特製のネギ味噌が・・・
正直言って、かなりウマーい!・・・絶品です。
おかげでビールが進むわ進むわ・・・
気がつきゃ『大生おかわりっ!』と言ってる自分がそこにいた(笑)

酒も適当に入ったところで、わたしはお弁当の存在を思い出した。
そこで、バッグに入っていたお弁当をおもむろに取り出して、ちゃんちゃん焼きでその弁当をぱくつき始めたわたし。

ただ、その姿を店主さんに見つかってしまい、ちょっと気まずい感じに。
もしかしたら、『持ち込み禁止だ!』とか言われてしまうかな?という思いもあったので。

でも、店主さんからの言葉は

『おー それ美味そうだなあ。俺にもくれや!(笑)』

って言葉だった。ほっ・・・

実際、この店で持ち込みしてもよかったのかどうかは分からない。
でも、このときに限っては店主さんは冗談交じりで許してくれたようだった。

そして、ほっけのちゃんちゃん焼き+弁当+大生2杯ですっかり腹一杯になって店を出ることに。
確か、このときのほっけのちゃんちゃん焼きの値段って800円を切るくらい(780円だった記憶が)だったと思う。
今もやはり800円程度の値段で食えるようだ。
で、定食の方はというと・・・当時は1000円程度だったような気がするが、今はもう少しする(1300円)らしいとのこと。

まあ、香深のフェリーターミナルにもほど近い(旧ターミナルのあたり:徒歩3分程度)こともあるので、香深で時間をつぶすときには一度訪れてみてもいいのでは?
(そういや、【かに飯の行方・・・(後篇)】って話でも出会った女の子に薦めていたな・・・この店 )

ただ、今はどうか分からないが、当時は店の換気がよくなくて煙だらけで凄かった。
まだ当時のままなら『ちゃんちゃん焼き』の匂いが思いっきり身体に染み付いてしまう可能性はあるのだけれどね(笑)


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