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【寒風吹き荒む礼文島4時間コース。その代償は…】
これはG.Wに礼文島へ訪れた頃のお話。
このシーズンは全国的には観光シーズン真っ盛りではあるのだけれど北海道ではまだ春に入ったばかりといったところ。
ただ同じ道内でも道北の方というと、春の兆しがまだまだ見え隠れするような時期。結構暖かい日があったと思えば、雪が降ることもあったりする日々…
だから、島内を歩こうと思うと天候との相談となることも多かったりしていた。
今回、この島を訪れてやったことと言えば山菜採りやわかさぎ掴みとか。
(注:それらのお話は別掲の 【魅惑のアイヌネギ…】
及び 【久種湖のわかさぎは今…】 をご参照下さい)
もっとも、その時点でいたメンバーって自分も含めて実はリピーターというか、いわゆる常連さんみたいな人たちばかり。
一般的にこの島に来た時には、何はともあれ8時間コースを歩きましょう!なんて風潮もあったりするようだが、何度か足を運んだ人たちにとっては今さら歩こうなんていう言葉は出てくるはずも無く、むしろ普段島に来ても体験できない山菜採りやわかさぎ掴みとかを嬉々としてやっていた訳で。
でも、そんな中で今回がこの島初めてという人が宿を訪れた。
さすがに暇を持て余してきていた一同からは、時には歩いてみましょうか??ってことに話が進む。
ただ、8時間コースを歩くには時期的にやはり厳しい感じもしたので、その途中の行程で終了する4時間コースを歩こうということに。
その出発当日。
空はかなりの晴天だった。これなら多分雨とかに見舞われることも無いだろうということで一安心。
一向はオーナーの運転する車で島の最北端のスコトン岬へ。
さて着いた。じゃあ歩こうか!って車を降りてみたら、かなり風が強い。
元々、この辺りは周囲に風を遮るものがない吹きっさらしの地形なのでいつも風が吹いている印象はあるのだけれど、それにしてもかなりの強風。
しかし、一度決めたんだから歩こうってことで一向は足を前へと運び始める。
スコトン岬からゴロタ岬へと登る道へ差し掛かった頃になってくると、風の強さはもっと増してきてかなりの突風が吹いてきたりもしてきて、時折それに足を取られそうになったりもした。
でも、先を歩いていくうちに風の強さよりも風の冷たさのほうが非常に身体にこたえるように思えてくる。
ゴロタ岬の頂上へ辿り着いた頃には、もう身体もかじかんできてしまうほど。
頂上での360度近いパノラマを楽しむだけの余裕なんてありゃしない…
適当に写真なんて取った後に、みんな冷たい風から逃れるようにそそくさとゴロタ岬を降り始める。
ゴロタ岬から鉄府の海岸へと降りてくると風も弱まってきている。
まあ、スコトン〜ゴロタのあたりで強い風が吹いているときでも、この辺は方向的なものなのか意外と穏やかなときが多いのだが。
それにしても、ここまで歩いてきただけですっかり身体は冷え切ってしまっていた。
そのまま4時間コースの終点である西上泊までたどり着いたときには、この寒さに『もう勘弁してくれっ!!』って思っていた。
横浜でのG.Wの装い+α程度の服装だったので仕方なかったといえばそれまでなのだが。
正直言って、G.Wの北海道しかも道北の気候ってものをなめてました。
そして、4時間コースを歩き終わって西上泊に着いたのだが、この季節はまだこの界隈にある観光客向けの売店なんかもまだ開いているはずも無く、どうも手持ち無沙汰な感じ。
その後『澄海岬』と名づけられた当時の名称『西上泊海中公園予定地』を見に行って、そこでもやはり冷たい風に辟易しながら早々にそこを降りて、船泊にあった宿を目指して西上泊からの道のりをてくてくと歩き始める。
実はこの道のりは、個人的には以前から気に入っている道だったりもして。
ちょうど、町営牧場を横目に見ながら浜中までの道のり。8時間コースの西海岸の険しい風景と違うなだらかな丘が続く風景…
実際には牧草地以外はかなり深い笹に覆われているので、まともに歩けない丘だったりもするのだけれど。
でも、この道を歩いているときだけは、冷たい風にさらされてだるさを覚え始めた身体のことを忘れていました。
そうして無事に宿に戻ってきた私たちだったのだが、その晩になると外には雪がちらつき始め、それは夜が更けるにつれ強く降るようになっていった。
こりゃ外を歩けば寒いわけだわ!
そして翌朝。
雪は積もるというほどではなかったようで。もっともこの島の場合は風が強いのでなかなか雪が積もらないのだが…
そして自分はといえば、完全に風邪をひいてしまったらしい。
昨日の代償は大きかった。
本当はこの日には島を出て他のところに行こうと思っていたのに。かなりの高熱が出てしまって身動きが出来なくなってしまった。
この先の旅の予定を大きく狂わされてしまったわけで…
そして、他のメンバーはといえば…予定通りにその日に他の場所へと旅立っていった。
しかも、それはその宿に泊まっていたお客さん全て!
あぅ…完全に取り残された。
熱にうなされた私は食欲も完全に無くしてしまって、宿の人が作ってくれたお粥だけをやっと口にするような状態。
折角、食事が評判の宿に泊まっているというのに勿体無い!
しかも、そんな食事でも宿代同じだし(笑)
あ、別にこれは宿の悪口じゃないですよ。食べられない身体だから仕方ないことなんで。
でも、さすがに宿の人も可哀想だと思ったのか、
『中国4千年の秘薬だ!』
と謎の(?!)丸薬を渡してくれた。
かなーり怪しいなと思ったのだが、それを何度か飲んで3日ほど寝ていたら身体も軽くなってきた。もっとも、普通の風邪なら3日も寝てれば治るだろうが…(爆)
でも、薬のアシストもあったことは確かだったかも。
いったい、あの薬はなんだったんだろう??
『中国…』とか言ってたので漢方薬の一種なのだろうか?
丸薬って時点でかなり怪しい代物ではあったけど、治ったんだからよしとしよう!
そして風邪がなんとか治った頃には、G.Wの休暇は終わりを告げようとしていたので慌てて島を出て帰路へとついた私だった。
それにしても、かなりの回数それも中には1ヶ月単位という長旅なんかもしてきた私にとって、寝込むほどの体調不調に陥ったのはこれ一回きり。
冬の北海道を訪れたことも何度かあったけど、最初から寒いと分かっていればそれなりの装備をして出発するからどうってこともない訳で。
逆に中途半端な季節だと、暖かかったり寒かったりで体調を崩す原因にもなるということを今回の出来事で学んだ私だった。
北海道に行くとき注意すべき季節は経験上から言うと5月と9月のようです。
どちらも、内地じゃ汗ばんでくる季節だったり残暑が残る季節なのだけれど、道内じゃ場所によっては日が暮れたり天気が悪かったりすると気温が10℃程度と真冬並みになる日も無いわけじゃなく…
過剰装備かな?と思うほどでも、持っていってよかったと思えるときも出てくるかも。
ただ、それが外れると荷物が増えるだけで大変でもあるんですが(苦笑)
それでも、体調崩して先の予定が立たなくなるよりましかなと。
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