旅のルーツ・その2 〜幼き頃の小さな冒険〜

 
  幼き頃の小さな冒険
(前篇)

(2002.8.22up)
  幼き頃の小さな冒険
(後篇)

(2002.8.31up)
【旅のルーツ・その2 〜幼き頃の小さな冒険〜(前篇)】

このサイトでも礼文島の24時間コースなんていう島の外周72kmを歩いてまわるなんていう、ある意味無謀な(?!)ツアーを何度か歩いたりした自分だったりするんですが・・・
こんな阿呆なことは旅するようになってからいきなり芽生えたって訳でもないような気がしたもので、自分の記憶を辿ってみたらこんな話があったことをを思い出しました。

それはまだ小学校5年生の春休み。
同級生の友人と私は同じ横浜市内にあった横浜ドリームランドという遊園地に遊びに行っていた。
今思えば当時は日本最初のシャトルコースター(だったと思う・・・)の『シャトルループ』が唯一の売りだったというなんてことのない遊園地。
その後、閑古鳥が鳴きまくって閉園に追い込まれて跡地の利用法ですったもんだしてたりしてますが、当時も結構閑古鳥状態だった気も・・・(爆)
それでもその当時はそんなに遊ぶ場所って近場になかったし、実のところは入場券をタダで入手する機会も多かったので行っただけって話もないわけじゃなくて。

まあそんな感じでしたから、朝から入場して遊んでると昼過ぎにはもういいや・・・って気にもなってきたので、早々に引き上げようということに。
そして、いざ帰りましょう!って時になったとき、友人の顔色がみるみる悪くなっていっていることに気づいた私。

『どうしたん??』と私。

『か、金が・・・ない。ないんだよ!』

どうも友人は財布を何処かに無くしてしまったようだった。
そりゃまずいよっ!!って事で、二人で園内を探すことに。

でも、大体そういうときって見つかるケースはめったにないもんで・・・
もう探しても見つかりそうも無いってことを悟った友人はかなり意気消沈状態。

『もう・・・どうすりゃいいんだよ・・・喉かわいたけどジュース買う金も無いよ(泣』

友人にそう言われちゃうとねぇ・・・じゃあ俺が買ってきてあげるよと2人分のジュースを買ってきた私。

二人で飲んで一息ついて、ここでふと私は気づいた。
なんだ・・・自分が彼の分も交通費立て替えればいいんじゃんか!!

そう思った私は、自分の財布の中身を見て素早く計算してみたのだが、そこですごい重大なことに気づいてしまった・・・
自分の財布の中も2人分の交通費を出せない状態になっていることに!
さっきのジュース代のせいだ・・・あいつがあれば2人分の交通費が賄えたんだ。うぅぅぅぅ・・・

みるみると自分の肩からも力が抜けていくのがわかった。
それに気づいた友人と二人で意気消沈。いったいどうすんべぇ??

でも、二人でこのまま落ち込んでいても時間がどんどん過ぎていくばかり。
私はここでひとつのことを決心した。

『歩いて帰ろう!』
『え??でも・・・遠いよ』

と半泣きの友人。

確かにここから家まで近くはない。
ここまでバス乗り継ぎでも結構時間がかかったし・・・
だいたい直線距離でも7〜8km。多分道なりで行けば10kmは超えるだろうという道のり。
でも、今は他の移動手段はなく自分の足でしか家には帰れない訳で。

『頑張って歩こう!このままじゃ日が暮れちゃうよ』

そうだった、今は春休みの時期。
まだまだ日が短い時期。
ぼやぼやしてたらホントに日が暮れてもっと途方にくれてしまう。

私は、友人を励ましてまだ遠い家路へと足を前に進めたのだった。


[
続く ]