【静かな漁村の隠れた逸品】
〜礼文島ぐるめ日記シリーズ・その2〜
礼文島に泊まっているとき・・・
宿でお世話になっている間は、当然宿からは1泊で2食なので昼間の食事は自分たちで用意しないといけない訳で。
8時間コースとか外を歩いている場合には、宿からお弁当を作ってもらえてそれを持っていけるのだけれど、長きに渡る滞在になると外を歩かない日なんてものも出てきたりもする。
そういう時も宿にお弁当を作ってもらって適当な場所で食べてもいいのだが、やはり島の中にも人々が暮らすわけだから色んな食べ物屋も存在するわけなんだから、折角なんでそういうところでも食べてみたいなって話にもなってきたりもします。
礼文島で自分がお世話になっていた宿は、島の北側にある船泊という町の近くにあった。
島の南、フェリーターミナルがある香深の町は観光客向けのお土産店なども軒を連ねていたりしているのに対して(といっても他の観光地に比べれば大したものでもないのだけれど)、この船泊の町は地元の漁港の町といった風情で観光客が押し寄せることも無くいつもひっそりとしたたたずまいを見せていたんですが、それでも何件かは食堂の類は軒を連ねていたりもしていたのでその中で食事をとろうということに・・・
実は宿では8時間コースをはじめとした幾つかのツアーコースを設けていて、その中に『最北端ツアー』なんて代物もあったりもしました。
まあ、要はこの船泊の町を中心とした食べ物屋の食い歩きツアーみたいなもんだったりするんですが・・・
その中身は、牛乳やラーメン、ファミリーレストランなどなど・・・
『最北端』がキャッチフレーズなのですが、正直言うと牛乳以外はある意味こじつけみたいなもののようでしたけどね。
(最北端の牛乳についてはガイド誌などでも紹介されていたりしますけれど・・・この話は機会があったら後日ご紹介しますね)
で、その中の『最北端のラーメン』・・・
まあ、正確を記すなら多分最北端の座は宗谷岬にあるラーメンなんでしょう。
ですから、その宿でもちょいとこじつけっぽく『最北端の"美味い"ラーメン』とか紹介していましたが・・・(笑)
でも、個人的にはその名に恥じない美味さはあったかなと思うので、礼文島滞在中はそのラーメンを食わせてくれる食堂『双葉食堂』にはお世話になっていました。
ここのラーメンは『ラーメン』と頼むとやってくるのは塩ラーメンだったりします。
ですから、一般的な醤油ラーメンはそう頼まないとやってきません。
なんだかこの島では『ラーメン』っていうのは塩ラーメンのことを指すらしい・・・
この店に限らず他の店でも、そう注文するとほとんど塩がやってくるので。
それでその味についてなんですが、これがなかなかのもんだったりします。
あっさりとした感じの塩ラーメンのスープなんですが、結構深い味わいが・・・
やはり、塩ラーメンといったら昆布のダシが決め手なんだと思うんですけど、この島にではその名も名高い『利尻昆布』が採れるわけですから考えてみれば当然の事なんでしょうけれどね。
そう考えると、この島で『ラーメン』と言えば塩ラーメンだというのも納得がいくもんで。
まあ・・・私の私見ではあるんですけど、いい昆布が身近にあるからこの島のラーメンはその昆布ダシが生きるシンプルな塩ラーメンに行き着くんじゃないかと。
そんな訳で、島に長く滞在して外を歩こうという気がおきない時にはよくこの双葉食堂に入り浸ってました。
この店のメニューは別に塩ラーメンだけな訳じゃ当然ないですから、他の品物も回数を重ねるにつれて頼むようになりましたけれど。
ここの味噌ラーメンも結構いけるし、中華丼もかなりのボリュームでつぶ貝なんかも入っていてこれも美味い。
メニューも中華だけって訳じゃないので、ソバの類やカツ丼とかカレーライスとかもあるんですが・・・
でも、こっちは。。。『どうかなぁ?』って感じで(苦笑)
そんな感じで、一通り巡って中華系のメニューにやっぱり落ち着いてしまい、最終的にはプレーンな塩ラーメンが個人的には一番のお気に入りになったので来る度にだいたい頼むようになってきてしまいましたが。
ただ・・・
味に付いては問題ないこの店ではあるんですが、品物が出来上がるまでに時間がかかってしまうのが唯一最大の難点でもあって、これがなかなかとんでもない時もあったりも。
船泊近辺にある採石場や港の浚渫その他の作業者の人たち御用達にもなってるようで、結構店そのものも混んでる時もあったりする上に出前などもかなり注文が多いみたいな上に、注文をさばく料理人が店のオヤジさんとその息子の2名が基本でどちらかが出前に出れば1人でって時とかもあるのでかなり待たされるときもしばしば。
頼んで品物が来るのが1時間後なんてまだいい方で、昼時早めに12時前頃来店してもモノがやってきたのが午後2時過ぎだったなんてことも・・・(爆)
まあ、こちらも急いでいる訳じゃないのと店の人もその辺分かってる様だってのもあるんでしょうが・・・
そんな感じなんで、こっちも出来るのを待ってる間の暇つぶしにビールでも頼んだりしてるんですが、そのうち店の人を煩わすのもって思って、気を利かせて『ビール1本ね〜!』って一言大声で断ってから店の冷蔵庫からビールを一本取り出して飲んだりして。
ただ・・・ビールの1本や2本程度で待ち時間がつぶれる訳も無く、そのうち一言言うのも面倒になって勝手に冷蔵庫から取り出して飲みだす始末(爆!)
でも、そんな事やっても店の人は何も言わず・・・
それで酔いがかなりまわった頃になって、やっとラーメンがやってくると。
なんか、昼食を食いにきてる筈なんですがねぇ・・・
そのうち適当なツマミを持参してきて(店で頼んでもいいんだがどうせ後回しでラーメンと一緒にとんでもない頃やってくるので)、ビールをかっくらって締めにラーメンを食らうと。
このパターンって、完全な飲み会パターンじゃん!!なんか違わないか?これ(爆)
それでも店の人は何も言わずに(というより完全放置な気がするが)好きに振舞わせてくれていました。
普通、地元の人ならともかく観光客はここまではしないだろーって気もしないわけじゃないんですがね。
そんな感じで昼の宴(?!)が終わると、午後3時とか・・・(爆)
お勘定も結構アバウト。
個人個人の自己申告だったりとかして・・・あれだけ飲んだビールとかもごまかしちゃっても分らないかも知れない。。。
でも逆にこのくらいアバウトだと、客のほうでしっかり勘定してきちんと払ったりするもんです。
どっちにしても、自分の場合は何年も続けて夏には訪れて、来れば長居して店にも連日のように訪れるんで次に来ること考えると悪いことは出来ないですけどね。
全てにおいてアバウトな感じではあるんですが、これがまた島の人の大らかさないい所なんだとも思うわけで・・・
どっちにしてもこの島で急いでも仕方ないだろってのも思いますしね。
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