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【私はおこちゃまが苦手・・・】
私は実は『おこちゃま』が少々苦手であったりします…
だからといって別に子供に対して嫌悪感を抱いたり虐待するわけじゃないです。
というより、逆に子供のしでかしたことに対してあんまりきつい事言えたり出来ない人なんで苦手なのだけれど。
そんな感じなので、別に子連れでの旅行などに偏見を抱いているわけじゃないので悪しからず。
まあ、そんなわけで私が旅に出るときは、出来ればお互いが嫌な思いになっちゃっても…って気持ちから子連れの方にはあんまり遭遇したくは無いなと密かに思いつつ行動していたりとかするのだが、なかなか自分の思惑通りになんてことが進むことも無く、やっぱり遭遇してしまうもののようで。
・・・これはとある日のお話。
故郷の秋田の曾祖母が入院していて、私に会いたがってるとかいう話を聞いたので遠路、見舞いに行くことになった。
それで単身秋田へと帰ることになったことになり、既に東北新幹線は開通していた頃ではあったがまだ秋田新幹線はまだ未開通の時代。
それでも、本来だと盛岡経由の田沢湖線まわりのルートで行くのが主流だったのだろうけど、いつもそのルートばかりだったので新鮮味が無いなと思って、そのときは上越新幹線→羽越本線経由で帰ることを思い立った。
まあ、そっちの方がマイナーだから切符も取りやすいだろうし空いているかな?って計算もあったりもしたのだが・・・
そして私は東京駅から上越新幹線に乗り込んでまずは新潟へ。
ここからは特急『いなほ』に乗り換えていくのだが、こっちはさすがに秋田まで行く人ならともかくその手前までが目的地の人ならこちらしか選択肢がないわけなので、混雑率としてはそれなりに・・・って感じだった。。
あえて指定席は取らないで自由席で行くことを選んだのだけれど、この判断は妥当だったようで適当な座席を見つけては腰をおろした私だった。
周りを見渡しても、満員にはちょっとあるかもって程度の乗車率。
これなら、秋田まで3時間あまりとちょっと時間がかかるけど楽勝だなと思いつつ、バッグの中から本を取り出して読み始めた私だった。
やがて、列車は新潟を出発したようだ。
ちらっと窓の外に目をやった私だったが、すぐにまた本の世界に没頭する私。
なんだかんだと1時間近く読みふけっていたのだが、なんだか誰かに見られているような感覚を覚えて本をいったん閉じて周りを見渡してみる。
私の座席の隣には誰も座っていない。通路を挟んだ向かい側には2人連れらしい客が座っていたけれどこの人たちが私を見ていたわけじゃなさそうだ。
・・・気のせいかな?・・・
そう思った私は、また本を開き始める。
でも、なんかやっぱ見られてる感じがする。
自分の前の座席には、人の頭が通路側に1つだけ見える。でもこの人が振り返って私を見ていたわけでも無さそうだ。
うーん・・・そこで、窓の近くに目をやってみると、そこに私に注がれる視線が目に入った。
なんだ??
それは小さな男の子の眼だった。
窓側にはその男の子が座っていて、椅子と窓の間の隙間から私のことを見つめつづけていたのだった。
しかし、私と目があった途端にその子はふいっと目線を外してその隙間から目線は消えてしまった。
いいかげん、1時間あまり列車に揺られつづけて飽きてきたのかな??とか思ったけど、とりあえずは目線が消えたのをいいことに、私はまた本を開いて本の世界へと・・・
でも、またしばらくしたら例の場所から視線が注がれてきた。
どうも私って、何かに没頭してるつもりでも誰かに見られているって視線を感じると集中できなくなってしまう傾向があったりするんです。
仕方なく、その隙間の目線に対して
((・・・いいかげんこっちを見るのをやめろ!ゴルァ!!(爆)・・・))
って光線を発した・・・・・・はずだった。
でも、この子には効かなかったようで余計に好奇心を掻き立ててしまったらしい。
ニコニコした笑顔でこっちを見返してくる。
・・・っていってもあの隙間なんで、子供といえども顔半分位しか見えないんですけどね。
うーん。。。ちょっとさっきの警告は弱かったようでなめられた様だ。
今度はもっと凄みを利かせてやろう。
今度はちょっとは効いたらしく、その顔がみるみると曇っていくのがわかった。
やばいっ!!泣かれたら・・・これからまだ2時間近い旅路が真っ暗になってしまう!!
正直言って、冒頭で言ったように私は子供は苦手なのである。相手をするにもどうやっていいかもわからないし、結構あっちが飽きるまで付き合ってしまうとこっちがへとへとになってしまう。
でも、泣けれてしまうのはもっと困る。もうそうなってしまったら対処不可能。
あの甲高くてデカイ泣き声に辟易しながらも何もいえないで我慢しないといけないという苦しい時をこの車内でしばらく過ごさないといけなくなる。
ってことでまたこちらのほうで笑顔で返してやったら、子供の顔は途端にまた顔がみるみると晴れやかに。
なんていうか・・・こいつ。喜怒哀楽の表情が豊かというか極端な奴やな!
それからのその子の行動はエスカレートしていき、決して広いといえない椅子と窓の隙間にすぽっと顔が埋まってしまうまで突っ込んで顔が変形しちまってる有様なのにそれでも愛想を振り撒いてる(爆)
さすがにここまでやられてしまうと、私もぷっと吹き出してしまったのだが。
やがて、その子も図に乗ってきたようで座席の上に立ち上がって、椅子の上から私のことを見下ろしてきた。相変わらず愛想を振り撒きながら・・・
まあ、ここまできたら仕方が無い。こっちも愛想よくしていたら、もっと喜び始めてきて・・・ここまではよかったのだがその後思わぬことが私に降りかかった。
その子は
『だぁぁぁーーー』
って言ったと思ったら、だららららーっとよだれが!!(爆)
気が付いたときには既にとき遅し!
ぼたぼた・・・私のズボンに降りかかっていたのだった。
『あぁぁぁ・・・・』って思わず言葉を発してしまった私。
そうしていたら、前の座席の通路側にいた人が立ち上がってこちらの方を振り返る。
見たら、その人はまだかなり若そうに見える女性だった。
その女性は『ごめんなさい!!』と私に言った。
どうも、その人が子供の母親のようだ。どーみてもそうは見えないほど若い感じだったのだが。
『あぁ・・・別に構わないですよ。大丈夫です!』と私。
まあ、怒っても仕方が無い。別によだれくらいは拭いてしまえばそれで済むもんだし。
それでも、その女性はすごく申し訳無さそうに私に対して謝り続ける。
これって・・・気まずいような雰囲気になるつつあるなって思ったので、なーんか会話でも交わしたほうがよさそうだと思って、一度はしゃいでいる子供に目線をくばせてから
『おいくつですか??』
ってその女性に聞いてみた。
すると、一瞬考えたようなちょっとのタイムラグが。
そして返ってきた言葉が
『21です・・・』
・・・・・・をいをいっ!!(爆)
別にわたしゃあなたの歳は聞いたつもりはないんだけれど。
ていうか、普通こういう時に出る台詞ってのは子供の歳でしょうに・・・(笑)
するとその人も子供のことを聞かれたってことに改めて気づいたらしく、顔を真っ赤にして
『もうすぐ・・・2歳です・・・』
と。でも、その人の天然ボケのお陰で空気は和んだみたいでした。
袖擦りあうも・・・って訳じゃないが、お互い行き先が同じ秋田までだってこともわかったので先もまだまだ長いしってことで、座席を回してボックスにしてその母親と色々と話をしながら子供の相手もしながらの旅道中になってしまったのだけれど。
やがて、列車は終点の秋田に到着した。
その子の母親にはこれから先何処まで行かれるんですか?って聞かれたので、秋田の次の土崎って駅まで行ってからタクシーでも捕まえて病院まで行こうと思ってることを告げた。
彼女らは、駅まで叔父さんが車で迎えに来てくれるとかでそれを待つとのこと。ここで二人ともお別れってことだね。
で、子供のほうを見たんだけど、妙に私になついてしまったようで名残惜しそうな顔をしていた。
本来ならそのまま普通列車に乗り換えなので私はホームで待っていればいいんだが・・・
まあ・・・私のほうもどっちにしても乗り換えの時間が1時間ほど空いてしまうんで、一度改札を出て列車を待つかじゃなかったら秋田駅でタクシーでもいいかなと思い、一緒に改札を出るとこまで一緒に行こうかということになったのだった。
3人で列車を出てホームに降り立つ。
子供は母親と手を繋ぎながら歩いていたんだけど、なんか私のことを手招きしてるんだが・・・こっちにこいってことか??
そして傍らに行った途端、その子は私とも手を繋ぎ始めたのだった。
間に子供を挟みながら3人で歩く姿・・・
まるで親子じゃん!!(爆)
ていうか傍らから見たらそうとしか見えなかったかも知れない。
彼女が21歳ってことだけど、当時私も23歳だったから若い親子連れだとしか見えなかっただろうね。
そして3人で改札を出ると、彼女の叔父さんは既に待っていてくれた状態だった。
その叔父さん・・・びっくりした顔してました。
そりゃそーでしょ。母子はともかく、それにくっついてやって来てる奴は父親ではない見知らぬ男だ(爆)
何事かと思うだろう・・・
まあ、彼女も車内で子供がお世話になったんだとか事情を話してくれて、その叔父さんも事情を判ってくれてほっとした顔をしていたけれど(笑)
そして、土崎まで行くんだったらその病院まで車に乗せていってあげるよと言ってくれたので、お言葉に甘えて病院まで送っていただくことにしたのだった。
うーん・・・
こういうこと書くと、『あやふみは子供好きなのか?』って思われるかも知れない。
でも、やっぱり基本的に子供は苦手なんですよ。私を知る人はどちらかというと私が子供嫌いな方であることは理解してくれているし。
だから、出来ることなら旅路では遭遇しないことには越したことは無いってのは今でも思っていますし。
ただ、自分は苦手だと思っても・・・今回のお話のように相手はそんなことお構いなしのときがある。
どうも、好奇心旺盛な男の子にはなつかれる傾向って否定も出来ないとこもあるし・・・なんでだかは判らない。
子供受けしそうな顔立ちというか、眼が小動物系だからなんだよっていう意見も耳にしたりするわけが無いわけでもない(笑)
でも、女の子は駄目ね。大人も子供もなついてくれないことが多いなぁ・・・(爆)
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