■『トワイライトエクスプレス』乗車記■
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【中篇 『いざ!乗車♪』】 日は変わって、トワイライトエクスプレス乗車の当日を迎えた。 この日も相変わらずの暑さだった。 もう尋常じゃないくらい。 だって・・・気温が30度なんてもんじゃない。この時は35度以上の日々が続いたりした記録的な酷暑だった。 その目も眩みそうな暑さの中で、私は名古屋から北陸方面へ向かう特急『しらさぎ』に乗車した。 しかしまあ・・・この列車が全然冷房が効かないのである。 当時、まだ残っていた初期の頃の特急型車両だった。 ボンネット型の先頭車でシートは回転型シートだった。481系か・・・485系初期型だったか?? 私は鉄チャンを名乗っていたが、あまり車両の形式には詳しくない。ていうか当時は分かったと思うが今は忘れてしまったし・・・ とにかく暑い・・・窓からの輻射熱がひどい。カーテン閉めてても意味がないくらい。 天井から噴出すはずの冷気も熱いんですけど・・・ 当然のことながら乗客からは不満が出る出る!車掌さんはその対処に追われてる。 私は名古屋から敦賀まで1時間半程度。我慢するしかないなと決め込んでいた。 ただ、金沢や富山まで行く人は堪らなかっただろうな。 でも・・・こういうのは今後の対応としては考慮の余地があるけど、現状ではどうしようもないもので・・・対応に追われた車掌さんも気の毒である。 列車は敦賀駅に到着した。 車内も暑かったが外に出てもやっぱ暑い。 でも、煙草の臭いと煙が充満してる上に冷房が効かない車内に比べれば全然ましだった。 あ。でもわたし・・・喫煙者です。それも結構本数吸います・・・でも喫煙車に染み付いてしまった煙草の臭いは嫌いだったりする。 煙草は空気のいいところで吸うのが美味いもんですな。でも、そういうところでは灰皿用意して火気には注意しましょう〜♪ 敦賀ではちょっと待ち時間があったので、駅の外に出て昼食をとっておこう・・・。 それと、トワイライトエクスプレスでの夕食は食堂車は予約制だからとれないだろうし、車販はあるかもしれないがないかも知れない。 てなことで、この駅で見かけた鯛鮨とあなごすしが美味そうだったのでこいつを買っておこう♪ そろそろ列車が到着する頃なので、わたしはホームへと向かう。 日差しが強い・・・空はどこまでも青かった。 やがて、ホームに深緑色の車体が滑り込んできた。 こいつがこれから私を北の大地へと運んでくれる『トワイライトエクスプレス』かぁ・・・ さて、乗り込むとするか。 自分の乗り込むB寝台は札幌方面へ向かうと先頭側にあたる。 ただ、実際に乗り込んでみると自分の乗るB寝台も、実は他の寝台列車とは趣きが違っていた。 普通の2段寝台が向かい合わせになっている点は同じなのだが、その向かい合っている寝台と通路側の間はガラスの扉で仕切られていたりした。 正確に言うとこの車両は『Bコンパート』と呼ぶらしい。(現在は北斗星1・2号の普通B寝台もこれらしいね) 通路側との仕切りの扉はガラスだが内側にはカーテンがあって中は見えないようにすることも出来る。 従って、4人でこの寝台を予約できれば簡易的な個室としても利用できたりする訳。 ただ、今回は個人での乗車なので残りの3つの寝台は知らない方々と一緒になるのだが・・・ でも、完全なオープンであるよりは気分的には『通路と仕切ることも出来る』ってのはアドバンテージがあるかも。 今回は下段の寝台が取れたのも少しは気持ち的に余裕があるかも・・・なんて思いながら、買ってあった缶コーヒーなんかを口に運びながら一息つく。 この列車は、さっきまでの『しらさぎ』に比べればきちんと冷房が効いているのもありがたい。 しかしまあ・・・午後1時台から寝台列車に乗るなんていうのは生まれて初めて。 ちょっと持て余した感のあった私は車内探索へと。 編成の中央ほどにはサロンカーがあった。この車両にはシャワールームもある。 じゃあそれも使ってみようかな?なんて思って、通りかかった車掌さんからシャワーカードを購入する。値段は310円也。 そして、その後食堂車を通り過ぎて先へ進むと憧れのロイヤル&スイートの車両だったりする。 誰も入っていなければ中でも覗けるかな?なんて思ったが、既にこの部屋には乗客の方がいらっしゃったりしていたようで・・・ そうして簡単に車内探索した後に自分の車両へ戻った頃に車内販売がやってきた。 なんだ・・・やっぱあるんだね。 この車販は食事時になるとちゃんと駅弁を持ってきて販売してくれた。それは夕方も翌朝もだった。 その車販の売り子が通り過ぎた後に、制服姿の女性が歩いてきた。 彼女は私の寝台にもやってきた。 なにかなぁ??なんて思っていたら、 『現在、レストランカーではランチタイムの営業をしております。また、明日のモーニングタイムの予約を現在承っております。あと、今晩の夕食にも若干の空きがありますのでよろしかったらいかがですか?』 とのこと。この車内では当日の昼食・夕食と翌朝の朝食と3食の用意があるらしい。 うむむ・・・昼はさっき食べたし今晩は駅弁買っちゃったからなぁ〜 しかも、『ディナーコース』じゃなくて『日本海会席御膳』のみだと言うし。 『ディナーコース』ならレストランカーで食べることが出来るんだけど、『日本海会席御膳』はそっちでなくて各寝台に持っていくのでそちらでどうぞって話らしい。 折角ならレストランカーで食べてみたいしな。 それとどっちにしても『ディナー』は12000円!『会席御膳』でも6000円!そこまで手は出さんよ・・・多分(笑) そこで、モーニングの方を聞いてみると1500円だという。そっちは当然ながらレストランカーでの食事となる。 まあ、話のタネだなと思い予約をすることにした。 モーニングは和定食と洋定食があるらしい。私は洋定食の方を選択した。 モーニングタイムは6:00〜9:00とのことで、私は7:30の予約となってそのチケットを頂いた。 そんなことがあった後に列車は金沢へ到着していた。 それでも午後4時前だったりする。札幌到着は翌朝の9時過ぎ。 まだまだ先は長い。 同じ移動するにしても時間の余裕があるっていうのは贅沢な気分にさせてくれるものだ。 というよりも、最近はゆっくり行く事のほうが贅沢なのかも知れないな・・・なんて思うこともある。 時間が勿体無いなって思ったら、今回のような手段は決して選ばないだろうしね。 同じ位の金額払えば飛行機でその日のうちに大阪からでも札幌にはいる事が出来る訳だし・・・ むしろ寝台列車使ったほうが金額は張るしね。単なる移動手段というよりはこの列車に乗ること自体が目的に近いんだろうな。 自分もその中の一人だし。 なんて理屈なんてどうでもいいこと(笑) 『乗ったら楽しめ!』で良いわけで・・・ やがて列車は富山を過ぎて・・・新潟方面へと向かっていた。(正確に言うと新潟は寄らずに新津から羽越線へ入ってしまうが) この頃になると関西を過ぎて北陸路ではまばらだった乗客もさすがに増えてきた。自分のコンパートも全て埋まったらしい。 向かいの寝台はおばさん2人組。自分の上はサラリーマンらしき男性のようだ。 ただ、今回に限ってはどうもその人たちと会話する機会に恵まれなくってそのまま終点まで行ってしまったので素性は分からなかったが。 そして、車内アナウンスはディナータイムに入ったことを告げた。 自分も夕食にするか・・・ってことで、敦賀で買ってあった鯛鮨とあなごすしを取り出して食べることにした。 窓の外には日本海の夕暮れの風景がうつっている。 この風景は『トワイライトエクスプレス』乗車の風景でもハイライトの1つではあるのだが、残念ながら今回は綺麗な夕陽は見ることが出来なかった。 ちょいと残念だったりする・・・ でもまあよい! 私はビールも取り出す。窓の外に映る日本海の風景に乾杯しよう♪ 向かいのおばさん2人組は例の『日本海会席御膳』を予約したらしく、彼女らの前にそれが運ばれてきたようだ。 う〜ん・・・ちらっと見た感じでは美味そうだったけれど・・・自分は鯛鮨&あなごすしで充分だ!(笑) 別に負け惜しみではなくて、私はこの系統の押し寿司やちらし寿司系は目がないのである。 北陸ルートだと、このときに食った鯛鮨、あなごすしの他には越前かにめし、柿の葉寿し、ますのすし、ぶりのすしetc・・・どれも美味いしね。 さて、今度はシャワールームで汗を流すか。なんせ暑い日々だったのでねぇ〜 このシャワーは何分使えたかは忘れたけれど・・・でも湯を止めている間はカウントされないので頭を洗っているうちにお湯が終った!なんてことはなさそうではあった。 よっぽどこまめに髪をすすがない限りは大丈夫でしょう(笑) 自分の場合はまだ時間が残っているうちに終っちゃったし。 まあ、別に風呂やシャワーがなくたって一晩くらいは全然大丈夫なんだけど・・・あるとやっぱり違うかも。 『シャワーを浴びることが出来る』って選択肢があるとないじゃ・・・ね。 さっぱりすっきり〜した私は、この時間帯になるとレストランカーがバプタイムへと変わっている(21:00〜23:00)のを知ったので、シャワールームの隣の車両のレストランカーへと 足を運んで、そこでビールを1杯♪ その後にウィスキーやらスモークサーモンやら頼んじゃってちょいとごきげんになった私。 でもまあ・・・へべれけに酔っ払って自分の戻る場所がわからなくなる前にやめとこうってことで適当に切り上げて自分の寝台へと戻った。 既に車内はひっそりとしている・・・ 長い夜を楽しみたい人たちは、先ほどのパブタイム営業のレストランカーか隣のサロンカーで楽しんでいるんでしょう。 サロンカーにも飲み物の自販機とかありましたから。 自分は適度な分量のアルコールのお陰で今晩はゆっくり休めそうである。 てなわけで気がついたら自分は眠っていた。 列車は新津を出た後は、翌朝6時過ぎにの洞爺に着くまで停車しないでひたすら走りつづける。 まあ、正確に言うと途中で運転停車なんてものがあるはずなのだが・・・そんなのも知らないまま眠りについていた私だった・・・ [ 戻る ] |