■『トワイライトエクスプレス』乗車記■
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【前篇 『乗車前・・・』】 トワイライトエクスプレス・・・ この列車は大阪を出発して北陸から日本海側を走って札幌へと向かう豪華寝台列車である。 確か・・・南のほうへ向かう寝台列車が軒並み区間短縮を強いられた現在では日本最長距離を走る列車になっていたはず。 ただ、私は関東地方に在住のために普通に北海道へと向かうならこの列車には縁がないのだが・・・ 何故だか一度だけ乗ったことがあったりしたことがあったのである。 あれは・・・ 契約制で仕事を請け負っていた自分が、ちょうど上手い具合に(?!)契約が切れてフリーになれた時期があったときがあって、たまには失業保険なんか貰ってゆっくり過ごそうと目論んでいたりした頃のお話。 結局は、その後旅に出てしまって遊んでいるのに失業保険を貰うのもはばかられてちょこっとしか手にはしなかったのだが・・・ この年は7月に礼文へ足を運んだまま居着いてしまって・・・8月末に実家のほうで用事があって帰る必要が出て島を出るまで55連泊(爆!)なんてふざけた生活を送っていたりした。 普通、2ヶ月弱もいる人の場合はそのまま宿のスタッフとして働くかそれでなければ適当にバイトをするかってのが定石だったはずなんだけれど・・・ 実際にその宿では最長連泊記録が70泊弱というのがあったが、彼は宿泊費がやばそうってことでバイトしながら島に留まっていたし。 でも、自分は純粋に『お客さん』として留まっていた。宿では長期連泊割引(?!)とか言って清算時には千円単位は切り捨ててくれたが、それでも帰るときには結構まとまった金額になる。 それをぽんと帰るときにまとめて現金払い・・・まあ、20万ちょいだったが・・・2ヶ月遊んでの滞在費としては高いのか安いのか??それはわからない。 でも、自分が阿呆なのだけは確かかもしれない。そんな奴は多分今後はいないでしょうし・・・(笑) 話は戻って、一度家に帰ってきた自分は東京の夏の暑さにげんなりしていた。 その年は北海道でも記録的な猛暑に襲われて30度以上の気温が続いたりして、北の最果てにある礼文島も例外ではなく暑い日々が続いていたりしていた。 でも、北海道の気候ってのは湿度が少ないので同じ30度の気温でも木陰に入ったりすればしのげたりするもので・・・ それに日が暮れればもっと過ごしやすくなる。熱帯夜ってのはあまり記憶がない。(札幌などの都会なら別かもしれないが) てなわけで、その気候に身体が慣れきってしまった自分には東京のじめじめした暑さにほんとげんなり。 月が変わって9月に入っても“残暑”なんて言葉じゃない。まだ“酷暑”でしょ!って日々・・・ 自分の家での用事を終えた後、『もう・・・都会の夏は嫌だっ!!』って叫びたくなっていた。 『あぁ・・・北の空が私を呼んでいる〜』って想いが自分の頭を支配している。 別にあっちは俺のことなんか呼んじゃいないんだろうけど・・・(爆!) “旅人モード”の自分には勝手にそう思えていたりしてる。ほんと勝手である(笑) そんな時にちょいと名古屋へ用事が出来たりした。 うむ・・・その話に乗って北へ行こうかな?? ん?何故に名古屋という南というか西というか、そっちに行くのに北への連想が出来るのだ?? いや・・・名古屋からもうちょっと足を伸ばせば米原から北陸ルートへ行けるでしょ。 そこからなら、その当時運行を開始したばかりの『トワイライトエクスプレス』が私を北の大地へと運んでくれるじゃないか! 発想が滅茶苦茶である・・・ きっと都会の暑い日々が自分を狂わせたんだと思う。 でも、そう思った時に自分は近所の駅へと足を運んでいた。 駅で自分はちょっと奇妙な切符の作成を依頼する。 横浜市内発で東海道本線の名古屋・米原経由で北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線・函館本線・室蘭本線・千歳線・再び函館本線・宗谷本線と経由して稚内へ・・・ ひぃ!長いっす!(爆) ていうか切符の中の経由の項目がえらく長い・・・ でも、近所の駅の駅員さんはそんなの当然だと言わんばかりに各路線と経由駅をどんどんチェックを入れていく。あれってそれぞれのルートがノートみたいにめくっていって、ペンみたいなのを差し込むとチェックが入るようになってる装置のようで・・・(この言い方じゃイメージ湧かないか?) ただ、さすがに全ては網羅できないらしく、時刻表を見ながら切符発券用のPCに手動で入力する羽目になったようだが・・・ 挙句の果てには切符内に記入できなくなったらしい。てなわけで駅員さん手書きで経由地を書いてる・・・ やがて一筆書きの部分の乗車券は出来上がった。 問題はトワイライトエクスプレスに何処で乗車するか??なのである。 この切符上で都合がいいのは米原なのだが、この駅は停車しない… あとは京都で乗るか、敦賀まで行ってそこで乗るか。 ただ、京都からだと京都−米原間往復が盲腸的になるので、先ほどの切符と別に購入することになる。 考えた後に敦賀で乗ることにした。てなわけで敦賀−札幌間の特急&寝台券をお願いする。 しかしここで問題発生。 トワイライトエクスプレスは隔日運行なのである。 用事のある名古屋へ行く当日か、その翌々日が運転日だった。 本来は名古屋へ行って用事を済ませて1泊した翌日にという目算だったのだが、そうは都合よくいかないらしい。 ただ、当日じゃあ・・・敦賀発が午後1時台なんで用事が済ませられない。 てことは名古屋へ2泊?? じゃなくてもトワイライトエクスプレスに乗るまでの間に名古屋−敦賀の間で1日過ごさなきゃいけない・・・ なーんか無駄な気もしないわけじゃないけど、その翌々日ってやつの切符を発行してもらうことにした私。 しかも、その日は残念なことに普通のB寝台のみしか残っていないらしい。 ちなみにその前後の運転日についても調べてもらったら、A寝台のロイヤルやB寝台のシングルツインなんかもあったらしい。 うむむ・・・益々もって都合よくいかないもんだなぁ。 でも、仕方ないや・・・ 一瞬、先ほど手配を止めた京都までの切符も追加して2日ほどを京都で遊んでからとか、または北陸の方で遊んであっちで乗車しようか?・・・なんてのも脳裏をよぎったのだがめんどくさくなっていた。 だって・・・ここまで切符の照会・相談・発行で30分以上時間が過ぎていたし!(爆) いいかげんこの辺で切り上げておいたほうがいいかな?って思い、例の乗車券とトワイライトエクスプレスの切符を発行して貰って窓口を去った私。 しかしまあ・・・この間に私の後ろに並んだ人がいなかったのは幸運だったな。 よく駅員さんも長々とつき合ってくれたもんだ。お疲れさまでした・・・ ていうか、この人はこういう特殊な(?!)切符作るの好きみたいで嬉々としてやってくれていたけどね(笑) さて、名古屋へ向かう当日。 私は新横浜で新幹線に乗車。東京方面も暑かったが名古屋も暑い・・・ 滞りなく用事を済ませたが、翌日はどうしようか?? この件については、結局は前もって名古屋方面の旅先で出会った友人たちに連絡しておいたので彼らと会うことになった。 ちょうど7月、8月に島で会っていた人たちで、またも北へ向かおうとしている自分に対して、羨ましいような呆れたような・・・どっちの気持ちを抱いていたかは分からないけれど。 そんな感じで名古屋での2日間は過ぎていった。 さて、翌日はいよいよ『トワイライトエクスプレス』に乗車する日である。 [ 戻る ] |