【機内持込の泣き笑い・・・】

さて、飛行機に乗るときには所持品のチェックが行われたりします。
まあ、ハイジャック防止や事故防止のためではあるのだけれど、国際線よりは国内線の場合はそれが緩いことがあるらしいが・・・

でも、何かと見つかって持ち込み不可にされることはある。
まずは銃刀類は持ち込み不可。あとはキャンプ用バーナーのガスカートリッジも駄目なようです。
私の場合は銃刀類は普段持たないので(そうでない時も持たないけど!)あんま関係ないのだけれど、ガスカートリッジは一度見つかって没収された経験があります。こいつに関しては友人たちもみんな没収されて泣いた記憶があるみたい。

てなことで、ガスカートリッジを携帯するときは陸路で行くか現地で購入するしかないわけで・・・
だからあんまりマイナーなメーカーの物を使っていると入手が困難になるので、どこでも手に入るようなバーナーも持つ必要があったりするのがちょいと頭を悩ませたものでした。
プリムスあたりだって結構メジャーだと思うが、ちょっと地方へ行くと入手しづらかったりするし。
ただ、これに関してはいわゆるカセットコンロ用ボンベのアダプターが売られるようになって・・・これはある意味ではありがたかった。当初は道内のみ販売ってうわさも聞いていたが、今はどこでも入手可能みたいね。

そんなある日のこと・・・
機内持込品のチェックの順番待ちをしていたら、前にいるおじさんがめちゃくちゃデカイケース(長さ1m50くらい?)を持ち込もうとして係員のチェックに引っかかってしまっていた。中から出てきたのはこれは見事な日本刀!!

『お客様・・・これは機内持込は困ります』と係員。
『何故じゃ!これはわしの命より大切な宝物なのじゃ!』

なんて・・・問答を繰り返してる。
ていうかさぁ・・・命より大切だからって機内持込出来る訳ないでしょうが!常識で考えてくださいよ〜(爆)
それと・・・大切なものはやたらめったら持って歩かないで家にしまっておいたほうがいいと思うしね(笑)
でも、押し問答は相変わらず続いていたので、後に並んでいるお客さんの手前もあって、彼は別室へと連れて行かれたようだった。

さて、私の番だ。

『ピンポーン!』

なんだ?なんか都合の悪いもん持ってたっけ?おれ・・・
ボディーチェックされたら胸ポケットからウォークマン。これだめなんですか?だめじゃないけど検知するらしいね。
でも、まだなんかあるらしい・・・
所持品はカメラ類が入ったバッグだけなんだけど。
で、バッグの中をチェックされる私。

『これ・・・なんですか?』

取り出されたのはヘアムースみたいな容器。
それはカメラの埃などを吹き飛ばすためのエアーブロアー(って呼び名でよかったっけ?)だった。

『いや・・・カメラの埃なんか飛ばすためにエアーを噴出すボンベみたいな・・・それって・・・』

別に悪いものじゃないのにしどろもどろになってしまう私。
どうも尋問調にやられると弱いのだ。

『ふ〜ん・・・ちょっと来て頂けますか?』

で、私も別室へ連れて行かれる。
なんで?どうして?何故に??

別室で再びこのブツの説明をする私。

『中のガスは何が入っているか説明して頂けますか?』

そんなこと急に言われてもわかるかいっ!!
でも、多分不燃性のガスではあるだろうと・・・フロンあたりかな?
そう思ったので係員に言ったのだが、容器を散々見ていた係員。

『でも、この容器には何を使っているか記入されていませんねぇ』

そんなもん・・・カメラ屋で買った一番安いやつだもん。ブランド品でもないんだし・・・わざわざ記入するものなのか?
そんな義務なんてないから記入されていないんだろうが!

『やはりこれを作っているメーカーに問い合わせた方が・・・』

と別の係員。
おいおい!そんなもんでわざわざメーカーに問い合わせるのかよっ!!そんなことしてたらいつ飛行機に乗れるんだよぉ!

『う〜ん・・・ちょっと別の係りに問い合わせますのでお待ち頂けますか?』
『はぁ〜・・・』

そうして、別の係りに問い合わせの電話をする係員。
その間待たされてる私は、隣にいる先ほどの日本刀おじさんを見ていた。
結局、彼は係員に機内持込ではなく別で運びますからということで説得されていた。まあ、当然でしょう・・・
そっちの成り行きは理解できるんだけれど、自分の扱いってなに??俺の所持品は日本刀より危険なのか??(爆)
再び係員へと視線を戻す。彼も上手く説明できないようで苦戦しているようだった。

『そういえばお客様・・・何時の便ですか?』

って突然聞かれる私。自分の乗るべき便の時刻を言ったとたんに係員の顔色が変わった。
そして時計を見る私。あぁ・・・搭乗の締め切りまであと5分じゃん!

『申し訳ありません・・・間に合いますか・・・ねぇ・・・』

そんなこと言われたって・・・そっちが引き止めてるんでしょうが!
もう、この時には没収でいいや。って思っていた。とにかく解放して欲しい・・・その気持ちで一杯な自分。
そして、問い合わせの結果が出たようだ。

『これはこのままで結構ですよ』

係員いわく、ガスの入ったボンベは機内に持ち込むと気圧の関係で爆発してしまう恐れがあるので厳重にチェックしていることを説明してくれた。
中のガスが不燃性ならともかく、可燃性のものならこれが大事故につながりかねないからだと・・・
で、今回のケースは中身は分からないけど、大きさがヘアムースの容器程度の大きさなので問題はないだろうとの判断で機内持込を許可されたのだった。
但し、もっと大きなサイズであった場合には駄目だとのお話。『お徳用』でなかったのでOKだったのである。

まあ、それはそれとしていいでしょう。
で、飛行機は??
そっちのほうは係員が連絡をしてくれて搭乗手続きを待っていてくれた。
てなわけですから飛行機も飛ばずに待っている。
搭乗手続きを経て、機内へのタラップを走る私。何故か先ほどの係員も一緒に走ってる・・・
搭乗口へ着いた時に、彼がまた『どうも申し訳ありませんでした。旅のご無事を・・・』とひとこと。

そんな感じでちょっとではあったけれど遅れてこの飛行機も無事離陸へ。
いったい何だったんだろうかねぇ??一時は乗れないのかなぁ・・・なんて泣きそうになったけれど。
まあ、今だから笑って話せる話なのかもしれない。



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