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【豪雪の中のシュプール号(後篇)】
さて・・・その夜のうちにかなりの雪が降り積もったらしい。
その日はスキーどころではなくなり、まずは屋根の雪下ろしから始まった。
ただ、この雪下ろしってやつも屋根の上の雪を下に下ろせばいいだけって訳じゃない。
おろした雪も下に積み重なっていくので、下手におろすと家の窓は開かなくなるわ・・・挙句の果てには窓ガラスが割れてしまったりとか・・・
そんなもんだからなるべく壁から遠くへ放り投げるって感じでやっていかないといけないもんで。結構な重労働ですわ・・・
そんなこんなで休暇が終ろうとしている。なんていうか・・・俺たち労働しにきたの??(笑)
まあよい!これはこれで楽しんではいたのだから・・・
さて、帰りだな。
そういえばまだ帰りの切符買ってなかった・・・どうする?
その時、一緒に東京方面へ帰るメンバーは『シュプール『ゆう』白馬』で帰るという。いわゆる『ジョイフルトレイン』 系(?!)の車両を使った臨時の中の臨時列車だった。
ほぉ・・・そういう列車が走っているのか。乗らない手はないな・・・
南小谷の駅でまだ切符はあるかとたずねたらまだあるらしい。おぉ!よかったっす!
てなわけで駅でシュプール『ゆう』白馬号を待つ一行。
でも・・・来ない。普通列車はやってくる・・・そして出て行く・・・しかしシュプール号はやってこない!
駅員さんに尋ねる。
『どうしたんですか?』
『大糸線内は大丈夫なんですが・・・中央本線の方で昨夜の雪で架線が切れてしまいまして。復旧はしたんですがダイヤは大幅に遅れております。』
う〜む・・・
困ったもんだけどどうしようもない。
ひたすら待つご一行。本来は午後3時台発車のはずの列車が5時になっても やってくる気配がない。
とりあえず飯食っちゃうか!
早めの夕食を取って駅に戻るとやっと列車がやってきた。
やっときたか・・・
さて、乗り込んでみる。おぉ!!一同声をあげる・・・
やっぱ特別車両だけあるわ。なんか豪華な気がするかも。
シートはこの車両はオールグリーン車ですので、行きに乗った奴と同様に2×1シートだった。
私はというと・・・1人で取ったから1座のシート。それでも他のメンバーと同じ車両だったからいいけど、こういうときはちょっと寂しいかも(笑)
でもいい!車内探索でもするか!
基本的には団体専用車両としてあるものだけにコミュニティースペースが洒落てる。なんかバーカウンターとかカラオケルームと言うべきか・・・はたまた『踊れるぞ!ここ!』ってスペース(意味不明?)があったりした。
でも、今回の運行ではこの車両・・・使用されていないので真っ暗でしたが。残念!!
さて、落ち着いた一行は元の席へと戻った。
ちょうど私以外のメンバーは3人だったのだが、そのうち2人の座席の前は空いていた(もう1人は私と同じ1座でした)ので、遠慮なく向かい合わせにして4人で座ることにした。まあ・・・その後本来座るべき人たちが乗ってきたら、そのときは元に戻ればいい・・・
その後、結局はこの座席には誰も乗り込んでこなかったのだが。
列車のほうはのろのろと走っていた。普通列車だってこんなに遅くは無いぞ!っていうほどの徐行運転で。
元々、2時間弱ほどの遅れで発車したのだけれどもっと到着は遅れそうだ。
15時台に南小谷を出て本来は終点の品川へ22時台に到着する予定だけれど・・・終電間に合うのかな??
無理っぽい感じだなぁ〜 もう諦めきってる私。
他のメンバーも遅々として進まない列車にうんざりしたのか向かい合わせにしていた座席も元に戻して、それぞれの座席に戻っていった。
私も本来の1座のスペースへと・・・
やがて、定刻よりかなり遅れて列車は八王子駅へと近づく。
このとき私は迷っていた・・・
ここから横浜線に乗れば家には間に合うかな??(当時の私は横浜線沿線に在住)
でも、迷っているうちに列車は出発してしまった!!
時刻表で確認したらぎりぎりで間に合った時間だったのに・・・こういう判断を見誤る自分も珍しい。
この先・・・品川で接続する列車なさそうなんですけど・・・あぅ(泣)。
そして通りかかった車掌さんにどうしましょう?? とご相談。
でも、
『この列車は臨時ですしその辺のフォローは出来かねます』
『じゃあ遅れた分の急行料金とかはどうなります?』
『切符の性質上、急行券のみの払い戻しなども出来ません』
とつれないお答え。まあ仕方の無いことだ・・・これに関しては。確かに・・・
そして、列車はその後中央線快速にも抜かれる始末で(まあ定期列車が優先ですからね)、品川に着いたときには予定の2時間余りの遅れで到着。
このとき既に1時近く! 横浜方面はやはり電車は去った後・・・
とりあえずは蒲田行きの終電に乗り込んでそこまで行こう。
蒲田の駅に着いた私は、ある人物を探していた。
すると、あちらのほうでも私の姿を確認したのか近寄ってくる。
実は白タクの運転手のおじいさんであった。
『どうしたんだい??今日はそんな荷物持って・・・』
『いや。長野のほうから乗ってきた列車が遅れちゃってさぁ・・・』
彼とは、以前に終電を逃して蒲田止まりになって、タクシー待ちの長蛇の列に呆然としていたときに声をかけてくれたのがきっかけで利用するようになり、そういうケースに陥ったときはありがたい存在となってくれていたのだった。
なにせ・・・やばいと言われることもある白タクの中でも彼は良心的なのだ。
既にかなりの年齢になっている彼は、『婆さんと二人で食っていければいいから・・・』と、横浜方面にある自分の家へ帰る途中にある人たちの家を廻って1日1度だけの白タク営業をやっているのだった。
そんな感じなので通常だと時間帯もあるので自分の家まで1万以上はかかるところを4000円で乗せてくれ、何故か途中で『自分も飲みたいから・・・』と缶コーヒーを振舞ってくれるというありさまで、商売ッ気が全く無い彼のやりかたに好感を持って利用させてもらっていた。
まあ、そんな人なんで常連さんも結構いて安定してやってたようだったが・・・
違法行為ではあるんだけど・・・もっとも今では引退したらしいといううわさも聞いたので時効ってことで。
さて、無事に家までたどりついた。
ひどく疲れたスキー旅行であった。
最後は旅とは全然関係ない話になっちゃってるけど・・・相変わらずの調子で(笑)
てなわけで『列車遅延ネタ3部作(?!)』はこれにて完了です。
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