第1話
あの感動を再び??
(2000.2.5up)
  第2話
島の若者ったら・・・
(2000.6.5up)
  第3話
思いがけないアクシデント。
そして・・・

(2000.7.15up)
【島の若者ったら…〜24時間コースPart.2(中編)】

さて、夜中に出発する24時間コースは島の東側の舗装された道を20数kmに渡って歩くことになる。
この道のりは土の上を歩くよりも足にダメージを起こしやすい。
でも、それより危険なのが特に歩道など設けられていない道路を歩くので車がやって来たときには注意しなければならない。
大体、こんな夜中に道をてくてく歩いている奴なんかいないと思って相手は走っているから、スピードは出し放題。
もっとも複雑な海岸線に沿って道が続いているから、スピードを出すといっても限度があるけれど…

そんな中で歩いていると色々なことに出会う。
例えばせっせと歩いていると車が私達の傍らで止まったりする。

『これから何処行くの?良かったら乗せてあげるけど』

どうも、私達は宿代を浮かして夜中歩いて港まで行くんじゃないかと思われているようだった。
そりゃそうだ…わざわざ好き好んでこんな夜中に歩くバカはいない…
でも、趣旨を伝えて車にはお引取り願う。

しばらく歩いていると、めちゃくちゃ飛ばしている車が通りすぎる。
また数10分も歩いていると反対側から車が来る。
さっき私達を通り越していった同じスープラだった。
一体、あの車は何をしているのだろうか??
どうも暇なようだな。ありゃ…

しばらく歩いてから、私を池ちゃんは示し合わせてちょっとしたいたずらを仕掛けてみることにした。
同行の女性2人を私達より少しだけ前に歩かせて別のグループに見せかけようとしたのだった。
夜中に女性が二人で歩いていれば、何かと思って車が止まって面白いことでも起こるかなって。
でも、万が一本当にやばい事があるといけないから、すぐ駆けつけられる程度の距離を置いて…

すると、背後から車が通りすぎる。
あ…また同じスープラだ。
そして、予想通りそのスープラはちょっと先を歩く彼女らの傍らで止まった。
以下、その後彼女達から聞いた会話の中身…

『何処からきたの?』
『船泊(宿のある地名)からです』
『で、これから何処へ?』
『船泊です!』
『……』

結局、スープラの彼らは彼女らをナンパしようとしたらしいが、意味不明の会話に戸惑ったらしい。
彼女らは島を歩いて一周しているという趣旨を伝えたけれど、やっぱ怪訝な顔をされたらしい。
それで彼女らも逆襲に転じた。

『何で何度も何度も車で往復してるんですか?』
『そ・そりゃ…暇だから』

どうも、彼らは元々は島の人で札幌に就職してお盆休みで故郷に帰って来ているけれど、何にも無いこの島の夜を持て余しているらしかった。
それで島の北から南へとただひたすら車をころがして往復しているんだと…

そして、彼らは去っていった。
結局、港まで20数km。歩いて5時間程度の間、彼らのスープラを何度も見かけたことだろうか?
挙句の果てには、趣旨が分かってもらえたのかどうか分からなかったけれど

『頑張れよ〜』

と、彼らにエールを送ってもらってしまった。
そのエールを最後に彼らに出会うことはなかった。
さすがにもう飽きたのかな??(笑)

自分達は飽きることはなかった。空にはペルセウス流星群。幾つもの流れ星を見ながら舗装された道が終わって山道に入る頃、利尻に朝日が浮かび始めた。
これだけ歩いても24時間コースはまだ半分行ってない。1/3余りってとこだろうか?
まだまだ長い1日は続く…

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