【壊れたスクーター…20数km恐怖の道のり】

これはやっぱ礼文で昼間っから何もせずぼーっと過ごしていた時のこと。
この何もしないで過ごすことを『off』とその宿では呼ばれていた。
その過ごし方は『礼文島の昼間の過ごし方(?!)』を参照してもらうと分かるが、とりあえずはこれといって何もしないで過ごしている。

でも、時々その『off』の静けさを打ち破る様な事が起こることもある。
そのときは、たまたまお客さんの中にレンタルスクーターを借りて島をめぐっていた人達が居た。
その中の一人がコケて怪我をしたというのである。

そんな話はオフっている私たちの耳に入るのは当然である。
なぜなら何もしないで外に居るんでなく、その宿の手伝いをしているヘルパーさん達としゃべっていたりすることが多かったから、そんな話は筒抜け…

事態は気になった…怪我をした本人は大丈夫なんだろうか??
やがて、島の診療所で治療を終えてきた本人が宿に戻ってきた。
手を骨折したそうである。
まぁ…その状態が幸運だったのか不運だったのか…バイクの事故で片手の骨折のみなら幸運なほうか…

でも、ちと困った問題が1つ起きた。
レンタルしたスクーターを返しに行かないといけないのだ。
店にはその旨伝えてあるから保険で処理できるから追加金は請求されたりはしないのだが、店は島の南側。宿は島の北側なのである。
距離にして20数km…コケたせいでミラーは折れてハンドルも曲がっているそのスクーターを、ただ暇そうにしてたってだけで私が島の南側の店まで回送する事にになってしまった。
誰だって…そんなスクーターで20km以上行かなきゃ行けないのは怖い…
そうでないスクーターでも20km余りの道のりは島の東海岸沿いだから海からの風が強いし、意外と年中ダンプやトラックが走っていたりして考えただけで怖いもの。

まぁいいや!深く考えないで行こう!とりあえず『行ってきまぁ〜す♪』
って事で私は出発した。
海岸沿いに出るまではそれほどではなかった…曲がったハンドルでまっすぐ走るのはちと辛かったが。
海岸沿いに出たとたん!
突風のような風が左側から襲ってくる…どんどん道のセンターラインの方までスクーターがもって行かれそうになる。
とにかく左に左にと体重をかけて、曲がったハンドルにも注意しながら進んで行った。
とてもじゃないがアクセルは全開なんて無理だった。リミッターかかってなかったから50〜60kmは出るはずなんだが…(苦笑)

そのうち…後ろから来る車も気になった。
でもミラーが無い!その都度後ろを振り向いて確認しながら走らないと渋滞が起きる。
道がまっすぐで対向車が来るのが分かるような所なら平然と追い越してくれるのだけれど、そうでない所がこの島は多い。
とにかく海岸線に沿って道を通しているから曲がりくねっているのだ。

だから後の車を待たせるのは申し訳無いから、後ろを確認して車が居る時には左に寄って追い越されるのを待つか、もっと寄せると車道を超えて海岸が迫るので怖いから、スクーターを止めて追い越してくれるのを待たなくちゃいけない…

とにかく怖かった!
ヘルメットの中で私は半泣きで『怖ぇよぉ〜』って叫びながらの走行!(爆)
気がつきゃ『何でこんな島にこんなにダンプがいるんだよぉ〜!』とか、『車多すぎだっ!』とか叫びながら、恐怖を取り払って走って いた。

20数kmの道のり…せいぜい20km程度での走行だから、しっかり1時間以上もその恐怖の走行は続いたわけだった。
店に着いた時には、もうくたくただった(笑)

元々、足を揃えて乗るスクーターそのものを怖いと思っていたから、普通のスクーターでも嫌だ!
なんでみんな借りて平気で走れるよなぁ〜(苦笑)

『おれ…絶対スクーターなんてもう乗らないっ!』
そう心に誓った(はず)の私だった(笑)

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