| 【生絞りメロンジュースの誘惑・・・】 〜『今度は家出か?』 〜あやふみ17歳の夏
Episode・1〜 これは私が初めての一人旅をした翌年にもまた北へ行こうと足を伸ばした時のお話。 1年ぶりに立ってみた函館の駅にて。昨年とは違い、折角ここまで順調に先へとやってきたのだから・・・(その辺の話は 家出じゃないのよ旅なのよ のページ参照)出来る事ならもっと先へと足を延ばしたい。気持ちとしてはそうだった。 この函館からは、周遊券のゾーンに入ってきてるから特急も乗れるし・・・移動の選択肢が増えるのは願ってもない事。じゃあ次は接続してる特急にのるかなと思ったが・・・ 凄い人・・・である。昨年も先へ行こうと思ってホームに立ったが、あまりの人の多さに辟易してやめてしまった。 さてさて・・・どうするかな?と思って、おもむろに時刻表を取り出してみる。 見てみると、札幌までは長万部から室蘭方面を通る特急の『北斗』がメインなのだが、別に長万部からニセコ・小樽を通る急行『ニセコ』っていうのが走っていた。 まぁ、先には行きたいが急ぐ旅でもないのでそちらに乗る事にして、函館で少しの間だけ時間をつぶす事に決めて混雑してるホームを私はあとにしたのだった・・・ 駅を出ると、昨夏もそこで昼食をとった市場のようなとこにある食堂はやっていた。まぁ、昨年来たのに今年はつぶれてましたじゃあ・・・私は疫病神だった事になるのだろうが・・・(笑) 昨夏は確か・・・『生姜焼定食』だったかな??などと思いながら、席についた私は今度は何を食おう・・・と迷っていた。やっぱり海の幸?でも、この頃はあんまり魚介類は好きではなかった・・・ 今だったら、迷わず『イカ刺し定食』とか『焼魚定食』の類を頼んだんだろうが。 結局は『焼肉定食』になった・・・昨夏と変わったのは豚が牛に変わっただけであった・・・どーにもつまらない奴である・・・というよりこの頃の私にグルメを期待するのは間違ってるが・・・(^^ゞ なんせ貧乏旅行を楽しんでる高校生なのだから・・・今の高校生ならいざ知らず、いきなり『ウニ丼!』『イクラ丼!』とかガキが頼んだら、よっぽどブルジョア学生か何処かで強盗でもやって逃亡してるのかと思われるのがオチ。なんてことはないのだろうけど・・・(笑) まぁ・・・腹いっぱいにもなったし。でも、喉が渇いたな・・・とか思って歩いてると、同じ市場の中に生ジュースを売ってる店があった。ちょっと遠巻きに見てると、“メロンジュース”ってのがあった・・・ メロンジュースかぁ・・・メロンジュースのイメージって、かき氷のメロンシロップを想い出す。色は合成着色料で生々しい緑色をしてて、香りはともかく味は本物のメロンを食ったのなら『そりゃ違うぜよ!』って代物なのである。 でも、目の前にあるメロンジュースはそのイメージを覆した。いわゆる『赤肉メロン』ってやつを絞ったのがわかる位のちょっと赤茶けた色のジュースなのである・・・なんとも美味そうだ・・・じゅるっ♪(゜ρ゜)を!よだれよだれ・・・(^^ゞ でも、値段がちょっと高かった。400円か500円位だったかな? よくよく考えれば、そうやって露店で売ってるからそう思ったのであって、実際はもしかしたら安いのかもしれなかったが・・・ しばらく私は考えていた・・・もっともいくら金をかけずに旅してるからって、数百円をケチる事もないのだが・・・(^^ゞ そうして考えた挙げ句に意を決して、私は売店のおばちゃんに『メロンジュース1つ・・・』と頼んでいた。 飲んでみた・・・なんかメロン独特のイガイガするような感触が喉元を過ぎていく・・・ 『う・うまい・・・』口には出さなかったが、心の中で私は叫んでいた。 それで喜んでいればよかったのに、私は気がついたらもう1杯メロンジュースを手にしてた・・・( ̄ロ ̄;;) 思わずおかわりかいっ! 2杯目も美味かったが、さすがに『俺は何やってるんだ?』って後悔の方が大きかった。 多分、昨夏からも通算してもこれが最大の贅沢だっただろう・・・(^^ゞ 美味いものを口にした満足感と・・・つまらない事をしてもうた!って後悔の念を持ちながら、私は函館の駅への道を歩いていったのだった・・・ てな話しが、まだそれほど金銭的に余裕の無かった頃の旅のエピソードの1つである。 さて・・・その時の数百円がその後の旅にどのような影響を及ぼしたのか?? その話についてはまた後の機会を待つという事で・・・ [ 戻る ] |